消費税減税が進まない真の理由とは
政府の動きと国民の現実の乖離
連休中、政府の要人たちは外遊へと向かった。外交の重要性は理解できる。しかし、国民が直面する苛烈な物価高への対策は、依然として置き去りにされていると言わざるを得ない。特に期待された消費税減税については、実質的な議論がほとんど進んでいないのが実情である。一部で食料品に限定した消費税ゼロが議論されているが、根本的な解決を目指すなら、一律の減税か廃止こそがあるべき姿といえる。政府の対応を見ていると、本気で国民の痛みを和らげる意志があるのか、深い疑念を抱かざるを得ない。
終わらない「検討」という名の時間稼ぎ
減税に向けた国民会議の動きは、遅々として進まない。議論を阻む理由の一つとして、政府は「レジシステムの改修に1年かかる」という説明を繰り返している。だが、民間の専門家からは「数日で対応可能である」という声がとうに上がっているのだ。過去から同じ言い訳を繰り返し、再調査という名目で時間を浪費する姿は、単なる時間稼ぎであると指摘されても仕方がないだろう。減税を先送りするための口実に過ぎないのではないか。
時代遅れの財政認識が国を沈める
国会において、川村孝志議員が片山財務大臣に対し、極めて鋭い指摘を行った。現在の日本は、企業が借金をしてまで投資をする時代から、負債を返済して財務を整える時代へと移行している。それにもかかわらず、政府の財政認識は古いままなのだ。国債の発行を頑なに拒み、緊縮の枠組みに縛られた状態では、冷え切った経済を温めることは不可能である。今求められているのは、国が率先して財政を出動させ、経済を回すための大胆な決断といえる。
虚構の議論を終え、真の決断を
減税の財源はどうするのかという財務省のロジックに縛られ、政治が本質的な決断を下せない現状は、国の未来に暗い影を落としている。国民会議という名のもとで行われる不毛な議論は、もう終わりにすべきである。これ以上の言い訳は、ただ国民を貧困化させるだけだ。真の積極財政に舵を切り、実体経済を立て直すこと。それこそが、今の日本に対する政治の責任であると確信している。
