自民党人事に見る「改革と停滞」高市新体制は何が変わる?
多くの人が悩んでいるので、今回はその解決策を一緒に考えてみましょう。2025年10月4日、自民党総裁選が終わり、高市早苗さんが初の女性総裁として選出されました。これにより、女性初の首相誕生も現実味を帯びてきました。
高市新総裁に期待する声も多くありますが、自民党という組織の古い体質や構造を考えると、「本当に変わるのか?」と不安の声も根強いですよね。そんな中で、最初の大きなニュースが飛び込んできました。
宮沢税調会長、ついに交代へ!
10月6日、関係者への取材で「宮沢洋一・税制調査会長が退任する見通し」と報じられました。8年もの長きにわたり税調を仕切ってきた宮沢氏は、「財政規律の守護神」と呼ばれるほどの緊縮派で、国民の減税要望にも頑なにNOを貫いてきた人物です。
たとえば、
- ガソリン税の「暫定税率」廃止を阻止
- 「年収の壁」引き上げに反対
- 消費税減税の議論にも強くブレーキ
まさに「財務省の大弁者」として知られ、SNSでは“ラスボス”と呼ばれる存在でした。
しかし今回、高市新総裁との政策方針の違いを理由に交代へ。経済成長を優先する「積極財政」路線に舵を切る高市政権にとっては、いわば“最初の大勝利”とも言える人事です。
「財政規律」から「積極財政」へ?その第一歩か
宮沢氏の交代により、ガソリン税の見直しや、年収の壁問題の改善など、長年止まっていた政策にようやく光が差すかもしれません。
ただし、重要なのは“後任が誰になるか”。ここでまた財務省寄りの人物が座ってしまえば、状況は振り出しに戻ります。希望が見えてきたとはいえ、楽観視はできません。
一方で残念な人事も…鈴木俊一氏が幹事長に
期待が高まる一方で、不安を抱かせる人事も行われました。なんと、前財務大臣の鈴木俊一氏が幹事長に就任。鈴木氏と言えば、裏金問題の際に「国会議員の納税は任意」と発言し、国民の怒りを買った人物でもあります。
そしてもう一人――安倍派“裏金5人衆”の一人である萩生田光一氏が幹事長代行に就任する見込み。これにより、「自民党は本当に変わる気があるのか?」という疑問の声も再燃しています。
高市氏がいくら積極財政を掲げたとしても、党内の要職に緊縮派や裏金問題の関係者が配置されれば、実現は難しくなるのでは?という見方が強まっています。
「恩返し人事」より「国民目線の政治」を
今回の人事を見ると、麻生派への“恩返し”とも言える配置が目立ちます。副総裁に麻生太郎氏、幹事長にその弟子とも言える鈴木俊一氏、総務会長に麻生派の有村治子氏など…。
もちろん恩義を重んじるのは政治の世界でよくある話ですが、それ以上に大切なのは「今の日本に必要な政策を誰が進められるか」という視点ではないでしょうか?
まとめ:変化の兆しはあるが、過信は禁物
宮沢税調会長の交代は、確かに大きな一歩です。これまで国民生活を押さえつけてきた“ラスボス”を交代させたことで、積極財政へ向けた道が開かれるかもしれません。
しかし、他の人事を見ると不安材料も山積み。結局は「自民党は自民党のままか?」という声も出てくるのは当然です。
ガス抜きに終わるのか、それとも本当の改革の始まりなのか――高市政権の本気度が問われるのは、まさにこれからです。
この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
