『勉強脳』レビュー|効率的な学びで結果を出す!大人の勉強法とは
勉強は「大人になってからが本番」
社会人になると、学生時代のように「試験のため」ではなく、仕事や人生を豊かにするための勉強が必要になります。ですが、多くの人は忙しさに追われて勉強を後回しにしがちです。
そんな大人の学びを支援するのが、精神科医でありベストセラー作家の樺沢紫苑さんによる『勉強脳』です。本書は「効率的に学ぶことで、短時間で成果を出す」ための勉強法を具体的に紹介しています。
大人の勉強に必要なのは「効率」
著者が繰り返し強調するのは、 「効率的な勉強が自己成長を加速させる」 という点です。
ただがむしゃらにインプットしても効果は限定的。むしろ、「短時間で成果につながる勉強」を選ぶことが重要です。
例えば、知らないことが3割程度含まれる「ちょい難しい本」を選ぶと、楽しく学びながら新しい知識も定着します。さらに「お山の大将勉強法」として、自分の得意分野をつくり、仲間に教える立場になることで勉強がますます楽しくなるのです。
守破離で学びを深化させる
本書で紹介されるキーワードのひとつが「守破離」。
- 守:まずは基本を徹底的に真似る
- 破:他の人のやり方を研究し、自分に取り入れる
- 離:最終的に自分流のスタイルを確立する
勉強は「自分流」から始めてはいけません。基本を学び、真似ぶ(=学ぶ)ことで初めて応用や創造へと進めるのです。
インプットとアウトプットの黄金比は「3:7」
勉強はインプットだけでは不十分。学んだことを「話す・書く・行動する」といったアウトプットによって定着します。
樺沢氏によれば、最適な比率は インプット3割:アウトプット7割。
ノートにまとめる、SNSで発信する、誰かに教えるなど、アウトプットを増やすほど成長は加速します。
さらに「スーパーアウトプット」として、講師をしたり出版したりするレベルまで到達すると、自分の知識を体系化でき、飛躍的な成長につながると説かれています。
勉強を「続ける」ための思考法
成果が出るまでには時間がかかります。しかし、結果が出ない時期は「順調に成長している証拠」だと著者はいいます。
勉強を続けるコツは 「今に集中すること」。
「明日も続けよう」ではなく、「今日やること」に全力を注ぐ。これを365回繰り返すことで、自然と1年続いたという結果がついてきます。
さらに10年続ければ、1日2時間の勉強でも累計1万時間。誰もが一目置く専門家レベルに到達できる、と力強いメッセージが送られています。
読後に残るのは「勉強って楽しい」という感覚
『勉強脳』は「勉強=苦しい」というイメージを覆す一冊です。
正しい方法で効率的に学べば、勉強はむしろ楽しく、成長を実感できる活動になります。
- 勉強をしているのに成果が出ない
- 忙しくて勉強の時間が取れない
- 勉強が続かない
そんな悩みを持つ社会人にこそ、本書は役立つでしょう。
まとめ
- 大人の勉強には「効率」と「アウトプット」が不可欠
- 守破離を意識することで、学びが深化する
- 勉強は「今やる」ことを積み重ねるのが継続の秘訣
『勉強脳』を読むことで、あなたの勉強のスタイルがガラリと変わるはずです。
