『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』で見つける、平日を2倍楽しむ時間術|仕事後の“もう一つの一日”を生きよう
『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』で見つける、平日を2倍楽しむ時間術
「早く週末にならないかな」
「仕事が終わると、何もやる気が起きない」
そんな日々を繰り返していませんか?
本書『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(リュ・ハンビン著/文響社)は、そんな“平日の夜”を変えるための実践ガイドです。
韓国で人気のインフルエンサーであり、現役獣医師でもある著者が、自らの経験をもとに“帰宅後の時間を活用して人生を変える”方法を丁寧に教えてくれます。
「仕事の後に新しい一日が始まる」
本書の冒頭で語られるキャッチコピーが印象的です。
「帰宅後に、新しい一日が始まる。」
著者自身、かつては仕事から帰ると倒れ込むように寝る毎日でした。
しかし、帰宅後に“自分のための時間”をつくるようになってから、人生が一変。
今では獣医師として働きながら、YouTuber、講師、プランナー制作者など、多彩な活動を両立しています。
彼の成功の秘密は、**「帰宅後ルーティン」**にあります。
1日の終わりをダラダラ過ごすのではなく、“第二の一日”としてデザインし直す。
これこそが、平凡な日常を豊かに変える第一歩です。
Step1:平日の夜を「自分の時間」として取り戻す
著者は問いかけます。
「本当に、やりたいことは週末にしかできないのか?」
私たちはつい、「平日は仕事」「休日こそ自由」と考えがちです。
でも、平日の夜には5〜6時間の“働いていない時間”がある。
それをただ疲労のまま終えるのは、あまりにももったいない。
著者は、仕事が終わってから自分の好きなことをするようにしました。
すると不思議なことに、疲れるどころか、むしろエネルギーが湧いてくる。
「やりたいことに時間を使うほど、人生は軽やかになる」と語ります。
Step2:「人生の意味」から逆算する目標設定法
ハンビン氏は、帰宅後ルーティンを習慣化するために、まず“生きる意味”を明確にするよう勧めます。
これが、すべての時間術の出発点です。
彼が示す4つのステップは以下の通り。
1️⃣ 人生の意味を見出す
2️⃣ 目標を定め、計画を立てる
3️⃣ アクションプランナーを書く
4️⃣ とにかく始める
たとえば著者の場合、
- 人生の意味:「助けを必要とする人や動物を救う」
- 目標:「自己啓発・教育分野のトップクリエイターになる」
- プロジェクト:「時間管理の本を出版する」
- アクションプラン:「原稿執筆・リサーチ・読書」
と具体的に落とし込んでいきます。
このように“人生の軸”を決めてからルーティンを作ると、どんな小さな行動も「自分の目的につながる時間」に変わります。
Step3:時間を「記録」して、自分のリズムを知る
意外に見落としがちなのが、“自分の集中リズム”を知ること。
本書では、事前に計画を立てるよりも「事後記録」を重視しています。
1時間ごとに自分の行動を記録してみると、
「集中できる時間帯」「だらけるタイミング」「ムダにしている時間」が明確になります。
著者が使う「デイリープランナー」には、To-Doリストやタイムラインのほか、水分や食事、運動の記録欄まで。
まるで“自分の一日をデータ化するツール”のようです。
これは、自己管理が苦手な人にもおすすめの方法。
「何をするか」よりも「今どう使っているか」を見える化するだけで、時間の意識が変わります。
Step4:帰宅後ルーティンを“生活の設計図”にする
自分の時間帯を把握したら、いよいよ「帰宅後ルーティン」を作りましょう。
やり方はシンプル。
- 帰宅後に使える時間をすべて洗い出す
- 集中しやすい時間帯を見つける
- 曜日ごとにルーティンを組み立てる
「毎晩22時に日記を書く」「火曜と木曜は副業の時間」など、決まった行動を習慣化することで、時間の無駄が減り、疲労感も軽くなります。
著者は言います。
「時間割に従って生きるほうが、悩むよりずっとシンプルだ。」
まさに、考えすぎずに動くための“自動操縦スイッチ”がルーティンなのです。
Step5:うまくいかないときは「小さく、楽しく」
継続のコツは、完璧を目指さないこと。
まずは“小さなことから始める”のが鉄則です。
10分だけの読書、5分のストレッチ、1ページの日記――それで十分。
「できなかった自分を責める」より、「少しできた自分を褒める」ほうが長続きします。
さらに、“楽しく続ける仕掛け”もポイント。
お気に入りの音楽を流す、成果を可視化する、ハビットトラッカーを使うなど、モチベーションを上げる工夫を取り入れましょう。
人生はマラソンではなく、**「終わりのない散歩」**です。
立ち止まっても、花を見ながら歩いてもいい。
そんな余裕を持てるのが、帰宅後ルーティンの本当の価値です。
まとめ:平凡な日常を「自分でデザインする」
『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』は、
「仕事中心の人生から、自分中心の人生へ」
というシフトを実現するための本です。
帰宅後のわずかな時間をどう使うかで、人生の満足度は大きく変わる。
そしてそれは、誰にでも今から始められる“静かな革命”でもあります。
今日からあなたも、仕事が終わったあとに新しい一日を始めてみませんか?
帰宅後のたった1時間が、明日のあなたを変えるきっかけになります。
