書籍紹介

『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』|東大生が教える“努力を結果に変える”思考法

taka

『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』──努力が報われる人の「考え方」

「こんなに頑張ってるのに、結果が出ない…」
一方で、同じくらいの時間しか勉強していないのに、スルッと成果を出す人がいる。
この差はいったい何なのか?

答えは、“勉強法”ではなく“勉強以前の考え方”にあります。

本書『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』(チームドラゴン桜著)は、東大生たちとベテラン講師陣による「結果を出すための思考整理術」をまとめた一冊。
『ドラゴン桜』の哲学をベースに、努力を“結果に変える仕組み”が具体的に紹介されています。


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1. 「努力しても報われない人」が知らない“勉強以前の準備”

成績が伸びない人の多くは、勉強のやり方以前に「自分のことを理解していない」と著者は言います。
自分の 「好き・嫌い」「得意・苦手」 を整理せず、みんなと同じ方法で頑張ってしまう。

結果──ムダな努力で疲弊するのです。

一方、「なぜか結果を出す人」は勉強を始める前に、自己分析マトリクス を使って自分を知っています。

縦に「得意・苦手」、横に「好き・嫌い」と書き、科目やテーマを当てはめる。

好き嫌い
得意好き×得意:伸ばす分野嫌い×得意:時短重視
苦手好き×苦手:集中克服嫌い×苦手:習慣化で克服

この表を作るだけで、「どこに時間を使うべきか」「どの勉強法が合うか」が見えてきます。
“努力の方向”が整えば、結果は自然についてくるのです。


2. 「好き×苦手」分野は、目的を明確にして努力を最短化せよ

勉強していて楽しいけれど結果が出ない──そんな人は、「目的」があいまいなまま頑張っています。

成果を出す人は、「何のために何をするのか」を明確にしている。

英語を例にすると、

  • 「英語をできるようになりたい」ではなく、
  • 「TOEICで700点を取る」「英語で会議ができるようになる」と目的を具体化する。

そのうえで、英語を「文法・単語・リスニング・スピーキング」などに分解。
苦手な要素をピンポイントで対策することで、最短ルートで結果につながります。

これはまるで「カーナビで目的地を設定する」のと同じ。
目的地(ゴール)と現在地(実力)を明確にすることで、ムダのない最短ルートが見えてくるのです。


3. 「嫌い×苦手」分野は“習慣化”で無意識レベルに落とし込む

「やらなきゃ」と思っても続かない──そんな“嫌い×苦手”分野に必要なのは「やる気」ではなく「仕組み」です。

著者がすすめるのは3つの習慣化テクニック:

1️⃣ 場所を決める
 → 「リビングでだけ英語」「カフェでだけ資格勉強」など、脳に“ここではやる”と刷り込む。

2️⃣ モノに頼る
 → リマインダーやタイマーを使って、感情ではなく“機械的に動く仕組み”を作る。

3️⃣ ノルマを数字で決める
 → 「1時間勉強する」ではなく、「問題集の30ページを終わらせる」。

スケジュールよりノルマのほうが進捗が可視化でき、達成感も得やすい。
“やる気がある日だけやる”というムラを防げるのです。


4. 「嫌い×得意」分野は、タイパ(時間効率)で勝負

嫌いだけど得意な分野は、やる気が出ない分、効率化 に徹するのがコツ。
タイマーを使って「19時〜19時30分まで」と時間を区切り、短期集中で片づけましょう。

また、自分の1週間の時間の使い方を可視化することも重要です。
「説明できない時間」が15時間以上ある人は、ムダ時間が多い証拠。

一週間ごとにスケジュールを振り返り、「時間の使い方をチューニングする習慣」をつけると、仕事も勉強も劇的に効率が上がります。


5. 「言葉→行動→解釈」を変えれば、努力が続くマインドになる

勉強や努力が続かない原因の多くは、マインドセットにあります。
チームドラゴン桜は、「人は発言を変えることで行動が変わる」と説きます。

🔹ステップ1:発言を変える

「どうせ無理」「自分には才能がない」などのネガティブワードを禁止。
ポジティブな言葉を紙に書いて目に見える場所に貼るだけでも効果あり。

🔹ステップ2:行動を変える

「緊張してる」と思ったら、あえて堂々と振る舞う。
行動が感情をリードし、心が後からついてくる。

🔹ステップ3:失敗を“成長データ”に変える

ミスや挫折を「経験値」として記録する。
これで「失敗=終わり」ではなく「次への材料」になる。

この3ステップを回すことで、ネガティブな思考の連鎖を断ち切れます。


6. 勉強は“戦略”で結果が変わる。努力の量より方向が大事

本書のメッセージは明快です。

「がむしゃらな努力ではなく、“正しい努力”をしよう。」

結果を出す人は、“努力の方向”を常に見直しています。
目的を定め、現状を把握し、最短ルートを設計する。

そのプロセスを繰り返すうちに、
“ムダな努力”は消え、“結果を出す努力”だけが残る。


まとめ|結果を出す人は、勉強以前に「自分」を勉強している

『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、
単なる勉強法の本ではなく、**「努力を結果に変える思考の教科書」**です。

  • 勉強しても成果が出ない
  • どこに時間を使えばいいかわからない
  • 努力が空回りしている気がする

そんな人は、まずこの本で“自分を知る”ことから始めてください。

結果を出す人は、勉強を始める前に「考え方」を整えている。
それが、勉強にも仕事にも人生にも通じる“成功の原点”なのです。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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