怠け者の言い訳に気をつけよ|行動を止める“自分への嘘”を断ち切る方法
「外にライオンがいる」──怠け者の典型的な言い訳
箴言22章13節には、次のような風刺的な言葉があります。
「怠け者は言う、『外にはライオンがいる。外に出れば殺される』と。」
一見、滑稽にも聞こえるこの言葉。
しかし、これは**人が行動しないときに作り出す“もっともらしい言い訳”**を象徴しています。
「時間がない」
「環境が悪い」
「やっても無駄かもしれない」
このような言葉は、現代でもよく聞かれる“心のライオン”です。
実際には危険でも何でもないのに、恐れや面倒くささが“現実的な理由”として姿を変えるのです。
言い訳は「怠け心の守りの壁」
怠け者が言い訳をするのは、怠けたいからではなく、自分を正当化したいからです。
人は「やらないこと」に罪悪感を覚えると、それを打ち消す理由を探します。
たとえば:
- 「今日は疲れているから、明日やろう」
- 「準備が整っていないから、今は無理」
- 「誰も手伝ってくれないから仕方ない」
これらはすべて、“やらないための理由づくり”。
言い訳をすればするほど、やるべきことから遠ざかり、最終的には「自分には無理」という思考に陥ってしまいます。
**言い訳は、一度口にすると癖になる“怠け心の防衛装置”**なのです。
行動できる人は「完璧」を求めない
言い訳を減らす第一歩は、完璧主義を手放すことです。
多くの人が動けないのは、失敗を恐れているから。
「もっと準備してから」「条件が整ってから」と考えるうちに、いつまでも一歩を踏み出せません。
行動できる人は、こう考えます。
「今の自分にできる範囲で始めよう。」
完璧でなくても動く人は、経験から学び、修正し、前に進みます。
一方、言い訳をする人は、“やらない理由”を磨くことに時間を使ってしまうのです。
言い訳をやめる3つの実践ステップ
- 「でも」「だって」を使わない
→ 言い訳の多くはこの2つの言葉から始まる。言葉を変えれば思考も変わる。 - 5分だけ行動してみる
→ やる気がなくても、まずは5分やってみる。小さな行動が思考を切り替える。 - “できない理由”ではなく“できる工夫”を探す
→ 「どうしたらできるか?」を口ぐせにすることで、思考が前向きになる。
これらを習慣化するだけで、「行動しない自分」から「動ける自分」へと変わっていきます。
まとめ|“心のライオン”に勝つ勇気を持とう
箴言22章13節の怠け者は、実際にライオンを見たわけではありません。
彼の敵は外にではなく、自分の中にいました。
恐れや不安、面倒くささが「動かない理由」を作り出し、それを信じ込んでしまう――。
私たちも同じように、目に見えない“心のライオン”に支配されることがあります。
しかし、そのライオンは幻です。
一歩踏み出せば、危険ではなく、むしろ新しい景色が見えるかもしれません。
言い訳を手放し、行動する人こそ、本当に自由な人。
今日も小さな一歩を踏み出し、怠け心を越えていきましょう。
