政治・経済

公明党離脱で政権地図が塗り替えられる?玉木氏の出遅れと維新接近の衝撃

taka

今回の動きを振り返ると、10月4日に高市早苗氏が自民党新総裁に就任してから、政局は想像以上に激しく揺れています。特に最も衝撃的だったのは、26年間続いた自民党―公明党の連立がついに解消されたこと。これが意味するところは大きい。

公明党は、かつては自民党支持者以外からも“足かせ”的に見られていた存在だったと言っていいでしょう。連立を続けることで、自民党が「勝つための土台」を保ってきた面もあります。しかし、今や自民党は少数与党の可能性も視野に入れねばならず、公明党の離脱はその権力基盤を揺さぶる一手です。

それにもかかわらず、主軸の首班指名選挙でも、これまで総裁選直後には見られなかった動きが出ています。政局の“開き方”自体が変化してきているのかもしれません。

その中で、国民民主党・玉木氏の立ち位置は完全に後手に回りました。政権交代を目指す立場に立ちつつも、決定的な動きを見せず、維新に“キャスティング・ボート”的なポジションを奪われてしまった。これが、今回の痛手でしょう。

ある報道によれば、玉木氏は高市氏との会談で「政策面を含め、公明党との連携強化」で合意したとされています。ただし、記事では「特定政党と組織的に一体化するものではない」「政策実行および国会対策の環境づくりで臨機応変に連携」という言葉が添えられており、曖昧さを残しています。

このタイミングで公明党との連携を語るということ自体、疑念が出ても仕方ありません。国民から見れば、「後付けではないか?」という見方をされてもおかしくない。政策主体で動くというのなら、もっと早く、明確に訴えておくべきでした。

ただ、現実としては自民+維新でも過半数には達しない可能性があります。この場合、国民主導で政策を共闘する余地はゼロではありません。むしろ、国民民主党にとってはここが逆転のチャンスかもしれません。

たとえば、もし玉木氏が「ただ単に与党に乗る」のではなく、「公約を実行に移す」ことを約して動いたなら、有権者の信頼を取り戻せた可能性があると思います。野党の立場だからこそ、“言うだけ”ではなく“責任をともなった行動”が求められる局面です。

結局、今後の鍵は「政策か連立か」で玉木氏がどう振る舞うか。維新との接近、自民との駆け引き、公明党との連携──どの手を取るかで、彼の政治家としての本質が問われるでしょう。

私は今回、高市総裁政権が成立する可能性が高いと見ています。ただ、それが実効力を伴うかどうかは、政策の具体性、スピード感、実行力による。政策以外の部分も揺さぶられるこの政局、これからますます見逃せません。

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ABOUT ME
TAKA
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理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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