自己啓発

理性的な人間のしるし ― マルクス・アウレリウスに学ぶ3つの実践

マルクス・アウレリウスは『自省録』でこう述べています。

「理性的な魂の特徴とは、自らを見つめ、自らを分析し、自ら決断を下すこと。自らの結ぶ実を自ら収穫すること……自らの目的を成し遂げること……」

これは、ストア派哲学における「理性の力」を端的に表す言葉です。
では、現代を生きる私たちが「理性的な人間」として過ごすには、具体的に何をすればよいのでしょうか?


1. 自分の内面を見つめる

理性的であるための第一歩は 内省 です。
外の世界の出来事はコントロールできませんが、自分の心の動きは観察できます。

  • 今日の感情の波はどこから来たのか?
  • 自分の行動は理性的な判断だったのか?
  • それとも衝動や恐れに動かされていなかったか?

こうした問いを自分に投げかけることが、理性的な一日をつくります。


2. 自分を批判的に分析する

内省に続いて必要なのは 批判的分析 です。
ただ感情を眺めるだけでなく、それが合理的かどうかを吟味するのです。

例えば:

  • 「自分は正しい」と思い込んでいるが、それは事実に基づいているか?
  • 他人の言動を勝手に解釈していないか?
  • 自分の価値判断は、社会の常識に染められていないか?

この作業は、自分の中の偏見や思い込みをあぶり出し、理性のフィルターを磨いてくれます。


3. 自分で決断を下す

最後に必要なのは、自分で決断することです。
理性的な人間とは、世間の流行や他人の意見に流されず、自分の理性に基づいて選択する人です。

もちろん、失敗することもあるでしょう。
しかし、自分の理性を働かせて決めたことなら、その結果も自分の実りとして受け入れられる。
これが「自らの結ぶ実を自ら収穫する」というアウレリウスの言葉の意味です。


まとめ ― 理性的に生きる3つの習慣

マルクス・アウレリウスの言葉を現代に置き換えるなら、理性的に生きるとは次の習慣を繰り返すことです。

  1. 内省する ― 自分の心を観察する
  2. 分析する ― 感情や判断を批判的に見直す
  3. 決断する ― 偏見に流されず理性に従って選ぶ

これらはシンプルですが、毎日続ければ確実に「理性的な人間」として成長していけます。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。