自己啓発

歴史書を読むと悩みが小さく見える理由|ロジャー・バブソンと『道は開ける』に学ぶ心の整え方

taka
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歴史を読むことで「悩み」が小さくなる理由

私たちは日々、仕事や人間関係、将来への不安など、さまざまな悩みに直面しています。
「もう限界かもしれない」と感じることもあるでしょう。

しかし、経済学者ロジャー・バブソンは、そんなときに歴史書を読むことで心を立て直す方法を実践していました。彼はこう語ります。

「私は落ち込んだとき、書斎で歴史書を手に取り、一時間読み込む。すると、自分の問題がどんなにひどくても、大昔よりはずっと良い時代に生きていることがわかる。」

歴史をたどれば、戦争・飢饉・疫病・貧困といった、想像を絶する困難の連続です。
それでも人類は生き延び、社会を発展させてきました。
この視点を持つと、「今日の悩み」は永遠の時間の中ではほんの一瞬、ほんの小さなことだと気づかされます。


デール・カーネギー『道は開ける』に学ぶ「視野の転換」

この考え方は、自己啓発の古典であるデール・カーネギーの名著『道は開ける』にも通じています。
カーネギーは、「悩みを解決する第一歩は、悩みを客観視すること」と述べています。

ロジャー・バブソンの方法は、まさにこの“客観視”の実践です。
自分の問題を歴史のスケールに照らすことで、心の中の嵐が静まる。
それは「問題を消す」のではなく、「問題との距離を置く」技術なのです。


現代人にこそ必要な「一万年の視野」

スマートフォンやSNSに囲まれ、情報が一瞬で届く現代。
私たちは“今この瞬間”の出来事に振り回されがちです。
「明日のプレゼン」「上司の反応」「フォロワーの数」——そうした小さな世界に閉じ込められると、悩みがどんどん大きく見えてしまいます。

そんなときこそ、歴史書を開いてみましょう。
一万年という長いスパンで物事を眺めると、視野がぐんと広がります。
人類は幾度もの危機を乗り越えてきた。
そして、どんな時代も「良くしよう」という努力の積み重ねで今がある。

その事実を知るだけで、「自分の悩みも乗り越えられる」という静かな確信が生まれます。


「今を生きる」ための小さな実践

歴史書を読むことは、過去に逃げることではありません。
むしろ、「いまをより良く生きる」ためのトレーニングです。

たとえば次のような習慣を試してみましょう。

  • 落ち込んだとき、歴史の一節を10分だけ読む
  • 偉人伝や文明史を開き、「人類の変化」を感じ取る
  • 歴史上の苦難と比べ、自分の現状を書き出してみる

こうした習慣は、悩みを相対化し、心に余裕をもたらします。
過去の人々のたくましさを知ることは、私たちに希望と勇気を与えてくれるのです。


まとめ:歴史を読むと、心は前向きになる

ロジャー・バブソンの言葉は、忙しい現代人への贈り物です。
「悩みは消えない。でも、見方を変えれば軽くなる。」

デール・カーネギーの『道は開ける』に込められたメッセージも同じです。
歴史を読むことは、過去の人々の生き方を通じて、
“今をどう生きるか”を学ぶことにほかなりません。

今日の悩みを抱えたまま、歴史書を1ページめくってみましょう。
そこには、私たちよりもずっと大きな困難を乗り越えた人類の姿が描かれています。
その事実を思い出すだけで、きっと少し、心が軽くなるはずです。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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