自己啓発

なりたい自分になる方法──エピクテトスが教える「目標設定と行動」の哲学

「なりたい人間になる」とは?

ストア派の哲学者エピクテトスは『語録』の中でこう述べています。

「まず自分自身に、どんな人間になりたいか言って、それからなすべきことをしたまえ。」

この言葉は、人生における大きな真理を突いています。つまり、ただ流されるように生きるのではなく、**「自分はどんな人間でありたいか」**を明確にしなければならないということです。


目標を決めることは「狙いを定める」こと

エピクテトスの比喩を借りれば、アーチェリーの選手が的を外すのは、狙いを定めずに矢を放つからです。

人生も同じです。的を決めずに走り出せば、努力は無駄になりやすい。どんなに頑張っても、方向が間違っていれば結果は望むものになりません。

だからこそ、まずは時間をとって考えることが必要です。

  • 自分にとって大事なものは何か
  • どんな人間として生きたいか
  • どんな価値観を大切にしたいか

これらを明確にすることが「的を定める」作業なのです。


目標が定まったら、行動あるのみ

しかし、目標を決めただけでは不十分です。エピクテトスも指摘するように、願うだけでは何も変わりません。

スポーツ選手が練習を重ねるように、人生においても日々の行動が結果を形づくります。

例えば、

  • 健康的な生活を送りたいなら、毎日の食事や運動習慣を見直す
  • 読書家になりたいなら、1日10分だけでも読書の時間を確保する
  • 誠実な人間になりたいなら、小さな約束も守る

行動こそが人格をつくり、未来をつくります。


自分と向き合う時間を持とう

エピクテトスが勧めるのは、**「誰にも邪魔されない時間を持ち、自分と対話すること」**です。

忙しい日常の中で、自分の本当の望みや価値観を考える時間は後回しにされがちです。しかし、それがなければ目標は曖昧なままで、結局は他人に流されてしまいます。

朝の10分、夜の静かなひととき、散歩の時間――どんな形でも構いません。日々の中で自分と向き合う時間を意識的につくりましょう。


まとめ:今すぐ、行動する

エピクテトスが私たちに伝えるメッセージは明快です。

  1. どんな人間になりたいかを決める
  2. 優先順位を考える
  3. あとはその一事に専念し、行動する

望むだけでは不十分です。今日の行動こそが、未来の自分を形づくります。

なりたい人間になるために――。
今すぐ、小さな一歩を踏み出してみませんか。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。