あなたの周りにある“原則”を見つけよう──人間関係も仕事も安定する『7つの習慣』の視点
「原則」という視点で物事を見ると、心が落ち着く理由
私たちは、自分の行動や人間関係に迷いが生じたときほど、「どう振る舞うか」「どう見られるか」を気にしてしまいがちです。
しかし、『7つの習慣』では、そんなときこそ “原則”に目を向けるべきだ と語られています。
原則を基準にすると、感情に振り回されず、静かに落ち着いた判断ができるようになります。
この記事では、私たちの身近に存在する“原則”を見つめ直し、日常の行動や人間関係にどう活かしていくかを整理していきます。
取り繕う行動は、後から大きな負担になる
人間関係でトラブルが起きたとき、つい自分をよく見せようと取り繕うことがあります。
- 相手に合わせて言いたいことを飲み込む
- その場を収めるために大げさに謝る
- 本音を隠して良い人を演じる
しかし、こうした行動は一時的には“うまくいっているように”見えても、後々になって、
- モヤモヤが残る
- 無理が積み重なる
- 信頼関係が壊れる
といった結果を招きます。
これは、原則ではなく「見た目・場当たり的な対応」を優先してしまうからです。
日常生活でも“原則”は作用している
人間関係だけではありません。
生活習慣も例外ではなく、原則を無視すると必ずどこかでツケが回ります。
- 深夜までのゲーム
- 暴飲暴食
- 計画性のない日々
若いうちは問題が出ないかもしれませんが、やがて心身へ影響が出てしまいます。
これは、「健康」や「節度」という原則から外れているためです。
原則は目に見えませんが、確実に作用しています。
そして私たちの人生に大きな影響を与えています。
あなたの周りにはどんな“原則”が存在しているだろう?
ここで改めて考えたいのが、
「自分の周囲にはどんな原則が働いているか?」
という視点です。
これを考えるだけで、行動の軸がはっきりしてきます。
仕事の場にある原則の例
● 営業職の場合
- 顧客への貢献
- 信頼を得るための誠実さ
- 長期的な関係を育む正直さ
これらは表面的な営業テクニックよりはるかに強力で、成果を安定させる“原則”です。
● チームで働く場合
- 協調
- 公平さ
- 助け合い
- 成長のためのフィードバック
どれも一時的な方法論ではなく、普遍的に価値のある原則です。
チームで原則について話し合ってみる価値
記事を書きながら、私自身が「一度チームで原則を確認する時間を持つべきかも」と考えさせられました。
いざ話し合ってみると、
- 誠実さ
- 公平さ
- 貢献
- 協力
- 可能性
- 成長
といったキーワードが、必ずどこかで出てきます。
原則は派手ではありませんが、誰もが納得でき、誰もが必要だと感じるものばかりです。
原則には“場面による違いがない”という特徴がある
ここで強調したいのが、
原則には 「仕事」「家庭」「チーム」「プライベート」などの区別がない という点です。
どんな場所でも、どんな相手でも、どんな状況でも、原則は必ず作用します。
だからこそ原則は強力であり、
その存在に気づくだけで判断のブレが減ります。
原則中心アプローチは、表面的なテクニックとは全く違う
- ごまかす技術
- 相手を動かすテクニック
- その場をやり過ごすコツ
- 見せ方だけを整える方法
こうしたものは一時的に機能しても、長期的に見れば信頼を失います。
原則中心のアプローチは、その逆。
本質的で、長期間にわたり成果を生む行動基準です。
原則と価値観は違う──コヴィー博士の説明
コヴィー博士は、「価値観と原則は別物」と説明しています。
価値観=地図
原則=実際の場所
どれだけ優れた地図を持っていても、実際の地形が違っていれば目的地には着けません。
価値観は人それぞれで変わりますが、原則は変わりません。
だからこそ、価値観だけに頼ると迷いが生まれ、
原則に従うと安定した判断ができます。
まとめ──原則はいつでも、どこでも、誰にでも作用する
- 原則に目を向けると心が落ち着く
- 人間関係がこじれるのは原則から外れた行動が原因のことが多い
- 健康や習慣にも原則は働いている
- 職場・家庭・チーム、どこでも原則は変わらない
- 原則中心アプローチは、テクニックとは違い長期的に機能する
- 価値観ではなく、普遍的な原則を基準にすることが大切
今日の行動を振り返ると、どの原則が働いていたでしょうか?
そして、どの原則をもっと大切にしたいでしょうか?
その問いを自分に投げかけるだけで、少しずつ行動が変わり、
人間関係も仕事も、驚くほど安定していきます。
