自分に対する“パラダイム”を知ろう──思い込みを変えれば、あなたの可能性は広がる【7つの習慣】
「自分に対するパラダイム」とは、自分をどう捉えているかという“レンズ”
パラダイムとは、ものの見方や判断基準をつくる“レンズ”のこと。
そして「自分に対するパラダイム」とは、
あなたが自分自身をどのように見ているか
という視点を指します。
私たちは無意識のうちに、あるいは長年の経験や記憶を通して、
「私はこういう人間だ」
というイメージを作り上げています。
しかし、その“自分像”はしばしば事実ではなく、
ただの 思い込み(パラダイム) に過ぎないこともあります。
「私はこんな人間だ」という言葉は、思い込みの産物かもしれない
誰かが「私は気が弱いから…」「私は才能がないから…」と口にする場面を見たことがあると思います。
もしくは、あなた自身がそう言ったことがあるかもしれません。
でも、それは本当に真実でしょうか?
- 昔の失敗が記憶に残っているから
- 誰かに言われた言葉を信じてしまったから
- 比較する相手がたまたま優れていただけ
そんな理由で“自分像”を決めつけてしまっている可能性は十分あります。
パラダイムは あなたを助けることもあれば、邪魔をすることもある。
この事実に気づくことが、自己成長の大きな一歩です。
パラダイムには「ポジティブ」と「ネガティブ」がある
● ポジティブなパラダイム
あなたの強みや良さを引き出し、可能性を広げてくれる。
● ネガティブなパラダイム
自己否定につながり、行動を止め、可能性を閉ざしてしまう。
たとえば…
- 「私は誰にでも優しくできる」
→ 人間関係の良い循環が生まれる - 「私は何をやってもダメだ」
→ 挑戦する気持ちがなくなる
このように、自分に対するパラダイムは、
人生のあらゆる選択に影響を与える強力な要素 なのです。
あなたのパラダイムをチェックするための18の質問
自分にどんなパラダイムを持っているのか。
それを知るために、次の質問に「はい/いいえ」で答えてみてください。
■ ポジティブなパラダイムにつながる質問
- わたしは他の人の気持ちを思いやることができる。
- わたしは仕事(または学校)で優れた成績を出している。
- わたしは誰に対しても親切だ。
- わたしは本当に幸せだ。
- わたしは人の役に立つ人間だ。
- わたしはスポーツが得意だ。
- わたしには才能がある。
- わたしはなんでも進んでやるほうだ。
- わたしは家族とうまくやっている。
■ ネガティブなパラダイムにつながる質問
- わたしは良い人間とは言えない。
- わたしは怠け者で、要領も悪い。
- わたしは頭が悪く、もの覚えも悪い。
- わたしには得意なものが1つもない。
- わたしには自慢できるような魅力が何もない。
- わたしは人から好かれていない。
- わたしは友だちに忠実でない。
- わたしは人から頼りにされない。
- わたしは家族や職場の人と良い関係を築けていない。
1つでもネガティブな回答があれば、
そのパラダイムがあなたの可能性を狭めているサインです。
では、そのパラダイムをどう扱えばいいのでしょうか?
ネガティブなパラダイムを見つけたら、まずは“問い”を立てよう
チェックを終えたら、次の5つの質問に向き合ってみてください。
① 今すぐ変えたい「ネガティブなパラダイム」は何ですか?
- 怠けている?
- 自信がない?
- コミュニケーションが苦手?
そのパラダイムが、あなたの行動をどのように制限しているか考えてみましょう。
② あなたが持っている「ポジティブなパラダイム」は何ですか?
意外と見過ごしている強みがあるものです。
- 人に優しい
- 聴き上手
- コツコツ続けられる
- 責任感がある
自分の良さを明確にすると、自信の土台になります。
③ 誰かがあなたにあだ名をつけるとしたら?
これはあなたの“社会的な印象”を知るヒントになります。
「クールな人」
「しっかり者」
「ムードメーカー」
どんな印象が浮かぶでしょうか?
④ 上司・先輩・家族はあなたをどう見ていると思いますか?
あなたに対する周囲のパラダイムを想像してみてください。
外からの視点は、自分では気づきにくい改善点を示してくれます。
⑤ そのパラダイムは正しいですか?あなたのパラダイムと一致していますか?
もし一致していないなら、
どちらかの捉え方に“ズレ”があるということです。
- あなたが自分を低く見積もっているのか
- 逆に、自分では気づいていない欠点があるのか
客観的に見直すきっかけになります。
パラダイムを変えることが、行動を変え、人生を変える
自分のパラダイムを理解することの目的は、
ネガティブな思い込みを手放し、ポジティブな自己像を再構築すること。
なぜなら、
パラダイムが変わると、行動が変わる。
行動が変わると、結果が変わる。
結果が変わると、人生が変わる。
からです。
『7つの習慣』で最も大切なのは、
この“内側からの変化”を起こす姿勢です。
まとめ──自分をどう見るかで、人生の方向が決まる
- 自分に対するパラダイムは思い込みから生まれる
- ポジティブなパラダイムは可能性を広げる
- ネガティブなパラダイムは成長を止めてしまう
- チェックリストで自分のパラダイムを見える化できる
- 問いを通して、パラダイムを書き換える準備ができる
まずは、自分をどんな目で見ているのかを知るところから始めましょう。
そこから、あなたの行動も人間関係も、大きく変わり始めます。
