“P/PCバランス”が人生と仕事を変える──成果を出し続ける人が必ず守っている原則【7つの習慣】
“効果性”とは、短期的な成功ではなく「長期的に成果を出し続ける力」
『7つの習慣』の中心にあるキーワードが「効果性(Effectiveness)」。
これは一言で言えば、
短期間の成功ではなく、長期的に成果を出し続ける力。
今日だけ成果を出すなら、無理をすればどうにかできてしまいます。
しかし同じやり方で10年成果を出し続けることはほぼ不可能です。
だからコヴィー博士は強調します。
原則に基づいた行動こそが、長期的な成功を支える唯一の方法である。
その原則を理解するための概念が、今回のテーマ 「P/PCバランス」 です。
P/PCバランスとは「成果」と「成果を生む力」の両立のこと
- P(Production)=成果そのもの
- PC(Production Capability)=成果を生み出す能力
成果(P)を追い求めるのは大事。
でも、成果を生み出す力(PC)を育てなければ長くは続きません。
このバランスが取れている状態こそ、効果性が発揮されている状態です。
イソップ寓話「ガチョウと黄金の卵」が教えてくれること
コヴィー博士はこの概念を、イソップの有名な寓話に重ねます。
内容を簡単に振り返ると…
ある農夫は、飼っていたガチョウが毎日黄金の卵を産むのを見つけました。
農夫は瞬く間に裕福になります。
しかし、もっと早く手に入れたいと欲を出し、
ガチョウを殺して一気に黄金の卵を取り出そうとしました。
結果、腹の中には何もなく、
黄金の卵を生む力(=ガチョウ)を自ら失ってしまったのです。
この寓話が示す教訓はひとつ。
成果(黄金の卵)ばかり求めると、成果を生む力(ガチョウ)を失ってしまう。
これは現代の私たちにもそのまま当てはまります。
成果だけ追い続けると、必ず“破綻”する
例えば、仕事で成果を上げようとするあまり…
- ほとんど寝ない
- 食事を抜く
- 運動もしない
- 休まない
- 心がすり減るほど働く
最初の数日は生産性が2倍以上になるかもしれません。
しかし、続ければどうなるか?
- 心身が疲弊
- パフォーマンスが急落
- 体調を崩す
- 結果的に仕事が進まない
- 最悪の場合、復帰に時間がかかる
ガチョウを殺した農夫と同じことをしてしまうのです。
逆に、PCばかり育てても成果(P)は出ない
もう逆のパターンもあります。
- ひたすらセミナーに行く
- 勉強ばかりする
- スキルばかり磨く
- 新しい知識を集めることに夢中になる
これも悪くはありません。
しかし、成果として還元しなければ意味を持ちません。
スキルがあるのに行動しないままでは収入も実績も伸びません。
結果的に、能力開発を続けるための余裕すらなくなります。
「人・モノ・お金」…すべてにP/PCバランスが存在する
私たちが成果を上げるための資源には3つあります。
① モノ(土台となる設備や環境)
- 機械や設備
- PC
- ソフトウェア
メンテナンスしなければ、性能は落ち、生産性は下がります。
② お金(元金)
投資するための資金そのものがPCです。
元金を削って成果を追うと、後に返ってくるリターンが減ります。
③ 人(関係性・信頼)
これはもっとも見落とされやすいPCです。
- 信頼関係
- チームワーク
- コミュニケーションの質
人間関係における“PC”を育てておけば、
いざというとき大きな成果(P)につながります。
逆に、成果だけ求めて人を雑に扱うと、
長期的には協力者がいなくなり成果が出なくなります。
あなたの「P/PCバランス」は今どうなっている?
最後に、この問いを自分自身に投げかけてみてください。
■ あなたの仕事において、PとPCのバランスは取れていますか?
- 成果を追いすぎて“ガチョウ”を疲弊させていないか?
- 能力開発ばかりで、行動を後回しにしていないか?
- 信頼関係や健康というPCに投資できているか?
- 感情や体力のメンテナンスはできているか?
- 長期的に成果を出すための行動ができているか?
この質問に正直に答えられる人ほど、
P/PCバランスを取り戻し、効果性の高い人生を作っていけます。
まとめ:成果を出し続けたいなら、ガチョウを大切にしよう
- P(成果)だけ追うと、PC(成果を生む力)を失う
- PCだけ育てても、成果が出なければ続かない
- 健康・信頼関係・スキルはすべてPC
- 長期的成功のカギは「バランス」
- 自分のガチョウ(心・体・人間関係)を大切にすることが大前提
もし今、「疲れた」「成果が出ない」と感じているなら、
P/PCバランスが崩れているサインかもしれません。
まずは今日、
あなたの“ガチョウ”をメンテナンスする時間を5分だけつくる。
この小さな一歩が、長期的な成功への大きな土台になります。
