自己啓発

性格は変えられる。「習慣の総体」を知れば人生は自動的に好転する

taka

「私は飽きっぽい性格だから……」 「ネガティブな性格は生まれつきだから直らない」

そんなふうに、自分の**「性格(人格)」**を理由に、変わりたいという願いを諦めてはいませんか?

実は、それは大きな誤解です。 理学療法士として体の癖を治すプロの視点から言わせていただくと、あなたのその性格は、遺伝子で決まったものではなく、**「これまでの行動の積み重ね」**に過ぎません。

猫背の人が「生まれつき背骨が曲がっている」わけではなく、「猫背の姿勢を続けてきた」だけであるのと同じです。

この記事では、コヴィー博士の**「人格は習慣の総体である」という言葉を深掘りし、人生を劇的に変えるための「習慣の力」**について解説します。

結論をお伝えします。 性格を変えるのに、強い意志は必要ありません。 必要なのは、日々の小さな**「行動パターン(習慣)」**を書き換えることだけです。

人格の正体は「繰り返された行動」

コヴィー博士は、私たちの人格について、非常にシンプルかつ強力な定義をしています。

私たちの人格は、習慣の総体である。 習慣とは一貫性であり、ときに無意識に行われる行動パターンであり、日々絶えず人格として現れる。

これはつまり、**「あなたは、あなたが繰り返し行っていることの結果である」**ということです。

「性格」という名の「巨大な地層」

これを**「地層」**に例えてみましょう。geological strata layersの画像

毎日1枚ずつ、地面に薄い紙(その日の行動)を重ねていくと想像してください。

  • 「今日も勉強をサボった」という紙。
  • 「今日も約束を破った」という紙。

これを10年、20年と積み重ねると、分厚い地層になります。これが**「だらしない性格」の正体です。 逆に、「毎日小さな約束を守った」という紙を積み重ねれば、それは「誠実な性格」**という強固な地層になります。

「性格」とは、ある日突然空から降ってくるものではなく、あなたが毎日積み重ねてきた**「紙の束(習慣)」**そのものなのです。

人生は「オートパイロット」で進んでいる

文章の中に「無意識に行われる行動パターン」という言葉がありました。 実は、私たちの行動の40%以上は、脳の省エネ機能によって**「無意識(習慣)」**で行われていると言われています。

朝起きて、どちらの足からベッドを降りるか。 歯磨きの時、どこから磨き始めるか。 嫌なことを言われた時、カッとなるか、黙り込むか。

これらは全て、脳が勝手にやっている**「オートパイロット(自動操縦)」**です。

悪い習慣は「ウイルスが入ったアプリ」

もし、あなたの脳内のオートパイロット設定にバグ(悪い習慣)があったらどうなるでしょうか?

  • 設定: 「暇な時間ができたら、無意識にスマホでゴシップ記事を見る」
  • 結果: 時間が奪われ、ネガティブな情報で思考が汚染される。

理学療法でも同じです。「歩くときに膝を内側に入れる癖(習慣)」がある人は、意識して直さない限り、歩けば歩くほど膝を痛めます。 習慣が悪いと、生きているだけで(自動的に)人生の効果性が下がってしまうのです。

「効果性」を決めるのは意志ではなく習慣

「自分自身の効果性の程度が決まる」という言葉は、残酷な現実を突きつけています。

いくら「私は成功したい!」「幸せになりたい!」と強く願っても(意志)、 日々の行動パターン(習慣)が「夜更かしをして、暴飲暴食をし、他人の悪口を言う」設定になっていれば、結果は100%失敗します。

逆に言えば、習慣さえ味方につければ、努力はいらなくなります。 歯磨きをしないと気持ち悪いのと同じレベルで、「勉強しないと気持ち悪い」「感謝しないと落ち着かない」という状態になれば、人生は自動的に成功へと向かい始めます。


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まとめ・アクションプラン

記事の要点をまとめます。

  1. 人格は生まれつきではなく、日々の「習慣(行動の積み重ね)」で作られている。
  2. 人生の半分近くは「無意識の行動(オートパイロット)」によって決まる。
  3. 意志の力に頼るのではなく、自動的に良い結果が出る「習慣」をインストールすべき。

「自分を変えたい」と思った時、いきなり性格を変えようとしないでください。それは地層を一気に掘り返すようなもので、不可能です。 ただ、**「今日重ねる一枚の紙」**を変えることなら、誰にでもできます。

Next Action:靴を揃えることから

今日から始められる、最も簡単な「人格改造」のアクションプランです。

「玄関の靴を揃える」

たったこれだけ? と思うかもしれません。しかし、これを毎日無意識にできるレベルまで続けること(習慣化)ができれば、あなたの脳には**「私は規律正しい人間だ」**という新しいデータが書き込まれます。

この小さな自信が、やがて仕事や人間関係といった大きな「効果性」へと繋がっていきます。まずは今日、帰宅した瞬間の靴から意識してみてください。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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