「すべてのものは二度つくられる」とは?7つの習慣に学ぶ、失敗しない目標達成術
「思い立ったが吉日! すぐに行動だ!」 「走りながら考えればいい!」
自己啓発の世界ではよく聞く言葉ですが、もしあなたがこれを**「無計画」**の言い訳にしているなら、少し危険です。
なぜなら、世の中のすべての成功は、動き出す前に**「勝負がついている」**ことがほとんどだからです。
理学療法士としてリハビリ計画を立てるとき、私は患者さんにいきなり「歩いてください!」とは言いません。 まず、「どこの筋肉が必要か?」「転倒リスクはないか?」を頭の中で完璧にシミュレーション(設計)します。ここをサボると、患者さんは怪我をしてしまうからです。
この記事では、コヴィー博士の**「すべてのものは二度つくられる」**という言葉を深掘りします。
結論をお伝えします。 汗をかいて動く(第二の創造)前に、**脳に汗をかいて考える(第一の創造)**時間を取ってください。 それだけで、あなたの人生から「手戻り」や「失敗」が激減します。
成功には「2回の創造」が必要である
コヴィー博士は、物事が完成するまでのプロセスを次のように定義しています。
「すべてのものは二度つくられる」 すべてのものは、まず頭の中で創造され(第一の創造)、次に実際にかたちあるものとして創造される(第二の創造)。
少し難しい言葉なので、もっと身近な例で考えてみましょう。
料理で考える「二度の創造」
あなたが今夜、カレーを作るとします。
- 第一の創造(頭の中): 「冷蔵庫に豚肉があるからポークカレーにしよう。辛口で、隠し味にチョコを入れよう」とイメージする。
- 第二の創造(実際のアクション): 実際に野菜を切り、肉を炒め、ルーを入れる。
もし、第一の創造なしに(何も考えずに)、いきなりフライパンに食材を放り込んだらどうなるでしょうか? おそらく、カレーともシチューともつかない「謎の煮込み」ができて失敗しますよね。
人生も同じです。「頭の中のイメージ(設計図)」がないまま、体を動かしてはいけないのです。
家を建てる時に「とりあえず」は通用しない
コヴィー博士は、家づくりを例に挙げて警告しています。
家を建てることを考えてみよう。あなたが隅々まで思い描いていた本当に欲しい家が、第一の創造である設計図に正確に描けているかどうか、よくよく確認しなければならない。
一生に一度の買い物であるマイホームを、「とりあえず釘を打ってから考えよう」という大工さんに任せられますか? 絶対に嫌ですよね。
- 「キッチンはここ」
- 「コンセントの位置はここ」
これらがミリ単位で設計図(第一の創造)に描かれているからこそ、大工さんは迷わずにレンガを積み上げる(第二の創造)ことができるのです。
リハビリ現場での「設計図」
私の現場でも同じです。 「なんとなく元気になりたい」という曖昧な設計図のままリハビリを始めると、途中で「やっぱり歩くのは疲れるから嫌だ」と挫折します。
しかし、「来年の春、孫の結婚式に自分の足で歩いて参加する」という**鮮明な設計図(完了形のイメージ)**がある人は、今日やるべきトレーニングが明確なので、迷いがありません。
「終わり」を思い描くことから始める
毎日建設現場に足を運び、設計図を見て、その日の作業を始める。 終わりを思い描くことから始めなければならないのである。
多くの人が「忙しいのに成果が出ない」と嘆くのは、「設計図」を持たずに「建設現場」に行ってしまうからです。
- 設計図がない人: 「とりあえず来たメールを返す」「目の前の仕事をこなす」→ どこにも辿り着かない。
- 設計図がある人: 「今日のゴールはこれだから、このメールは後回し」→ 確実に完成(夢)に近づく。
まずは「終わり(ゴール)」を鮮明にイメージしてください。 映画のラストシーンを決めてから撮影を始めるように、人生のラストシーンを決めてから、今日という一日を始めるのです。
まとめ・アクションプラン
記事の要点をまとめます。
- すべての物事は「頭の中(知的創造)」と「現実(物的創造)」の2回つくられる。
- 最初の設計図が適当だと、その後の努力(建築作業)はすべて無駄になる可能性がある。
- 行動する前に、まず「終わり(完成形)」を鮮明に思い描くことが成功の絶対条件。
「行動力」は大切ですが、それは「正しい設計図」があって初めて輝くものです。 動き出す前に、一度立ち止まって考えてみてください。 「私の手には今、設計図が握られているだろうか?」と。
Next Action:1枚の「完成予想図」を描く
今日取り組もうとしている仕事やプロジェクトについて、A4用紙1枚でいいので**「完了のビジョン」**を書き出してみてください。
- プロジェクトが終わった時、誰がどんな笑顔になっていますか?
- その時、あなたはどんな感情を味わっていますか?
この「第一の創造」を済ませてからPCを開く。 たったそれだけで、仕事のスピードと質が劇的に変わることをお約束します。
