自分への投資が最強?「忍耐」こそが最大のリターンを生む唯一の資産である理由
「資格の勉強を始めたけど、全然覚えられない」 「筋トレを続けているのに、体型が変わらない」
新しい挑戦を始めたものの、なかなか目に見える成果が出ず、「やっぱり自分には無理なのかな」と挫折しそうになっていませんか?
現代は「タイパ(時間対効果)」が重視され、すぐに結果が出ることが良しとされます。しかし、本当の意味で人生を変えるような大きな成果は、一朝一夕には手に入りません。
この記事では、『7つの習慣』の著者コヴィー博士の言葉をヒントに、苦しい時期を乗り越えるためのマインドセットをお伝えします。 理学療法士としてリハビリを見ていてもそうですが、筋肉も神経も、負荷がかかって「キツイ」と感じている時こそが、実は一番成長している瞬間なのです。
結論をお伝えします。今あなたが感じている「苦しさ」は、停滞ではなく、「至高の道」を登っている筋肉痛のようなものです。絶対にやめてはいけません。
成長曲線は「右肩上がり」ではない
私たちは努力に対して、階段や坂道のように「やった分だけ比例して伸びる」イメージを持ちがちです。しかし、現実は違います。
コヴィー博士はこう述べています。
「忍耐強く取り組んでほしい。自分を成長させるのは平たんな道のりではないが、それは至高に通じる道である」
成功曲線(成長のJカーブ)を知る
成長の現実は、株価のチャートに似ています。 上がったり下がったりを繰り返しながら、あるいは、しばらくはずっと横ばい(潜伏期間)が続き、ある日突然グッと伸びる。これがリアルの成長曲線です。
「平たんではない」というのは、「今は結果が見えない時期もある」という意味です。 この潜伏期間に「効果がない」と判断してやめてしまうのは、沸騰する直前でお湯を止めてしまうのと同じくらいもったいないことです。
株やFXよりも確実な「最強の投資先」
コヴィー博士は、自己成長のための苦労を「コスト」ではなく「投資」と呼んでいます。
「これに優る投資がほかにあるだろうか」
経済の視点で考えてみましょう。 株や不動産、仮想通貨は、暴落して価値がゼロになるリスクがあります。会社の看板も、倒産すればなくなります。
しかし、あなたが苦労して身につけた**「知識」「スキル」「忍耐力」「誠実な人格」**といった資産(人的資本)は、誰にも奪うことができず、インフレでも価値が目減りしません。
複利で増える「自分」という資産
自分への投資は、複利で効いてきます。 今日、忍耐強く読書をして得た知識は、明日の仕事の質を高め、それが信頼を生み、将来の大きなチャンスを引き寄せます。
「これに優る投資はない」という言葉は、決して大袈裟ではありません。 もっともリスクが低く、もっともリターン(幸福度・経済的成功)が高い投資先。それが「あなた自身」なのです。
今日の結果ではなく、プロセスを愛そう
忍耐強くあるためのコツは、遠くのゴールばかり見ないことです。
登山で山頂ばかり見ていると、「まだあんなに先か…」と絶望します。 しかし、「今日の一歩を踏み出せたこと」「昨日より少し高い景色が見えたこと」に目を向ければ、歩くこと自体が喜び(至高の道)に変わります。
苦しいのは、あなたが「上を向いている」証拠です。下を向いて歩くのは楽ですが、それでは新しい景色を見ることはできません。
まとめ・アクションプラン
今回の記事のポイントは以下の3点です。
- 成長は一直線ではない。結果が出ない「潜伏期間」があることを知っておく。
- 自己成長(人的資本)への投資は、株や不動産よりも確実でリターンが大きい。
- 苦しいのは、あなたが「至高の道」を登っている証拠である。
今日、結果が出なくても落ち込む必要はありません。「今日も自分の資産価値を高めることができた」と、自分を褒めてあげてください。
Next Action:バイブルを手元に置く
もし心が折れそうになったら、いつでも原点に立ち返れるように、**『7つの習慣』**を手に取ってみてください。 この本は、一度読んで終わりにする本ではありません。人生の節目節目で読み返すたびに、「今の自分に必要な言葉」が必ず見つかる、一生モノのパートナーです。
まだお持ちでない方は、この機会にぜひ本棚へお迎えください。これこそが、あなたができる最初の「最高の投資」になるはずです。
