自己啓発

ミッション・ステートメントの書き方とは?「7つの習慣」に学ぶ人生の憲法づくり

taka

「A社に転職すべきか、B社に残るべきか」 「自分のやりたいことは何なのか」

人生の岐路に立った時、あるいは日々の小さな選択において、どちらに進むべきか迷って動けなくなることはありませんか?

迷ってしまう最大の原因は、あなたの内側に**「判断するための基準(憲法)」**がないことにあります。

この記事では、『7つの習慣』の中で推奨されている、人生の羅針盤**「個人のミッション・ステートメント」**の書き方について解説します。 政治の世界に「憲法」があり、それに基づいて法律が決まるように、個人の人生にも「憲法」が必要です。

理学療法士として多くの患者さんの人生に触れてきましたが、回復が早く、生き生きとしている人は例外なく「私はこうありたい」という明確な芯を持っています。

結論をお伝えします。紙とペンを用意してください。あなただけの憲法を書くことで、人生から「迷い」という文字が消えます。

ミッション・ステートメント=「個人的な憲法」

ミッション・ステートメントとは、簡単に言えば**「自分の人生における信条や理念を文章化したもの」**です。

コヴィー博士はこう述べています。

「終わりを思い描くことから始める習慣を身につけるには、個人のミッション・ステートメントを書くのがもっとも効果的だ」

国には「憲法」がありますよね。どんなに政権が変わろうと、時代が変わろうと、国の根幹である憲法は簡単には変わりません。すべての法律は憲法に基づいて作られます。

個人も同じです。 「どんな自分でありたいか」という憲法があれば、日々のトラブル(政権交代や不況)があっても、ブレずに判断を下すことができます。

書くべき「3つの要素」

では、具体的に何を書けばいいのでしょうか。 コヴィー博士は、以下の3つの要素を挙げています。

「個人のミッション・ステートメントには、どのような人間になりたいのか(人格)、何をしたいのか(貢献、功績)、そしてそれらの土台となる価値観と原則を書く」

1. どのような人間になりたいか(Be:人格)

これは「Doing(何をするか)」ではなく「Being(どうあるか)」です。 「金持ちになりたい」ではなく、「誠実でありたい」「困難に笑顔で立ち向かう人でありたい」といった人格的な目標です。

2. 何をしたいのか(Do:貢献・功績)

これは具体的な行動や成果です。 「家族を幸せにする」「仕事を通じて医療の発展に貢献する」など、あなたが人生で行いたい貢献のことです。

3. 土台となる価値観と原則(Values)

あなたの行動を支えるルールです。 「嘘はつかない」「健康を第一にする」「常に学ぶ姿勢を持つ」など。これが判断の基準になります。

形式は自由。カッコつけなくていい

「立派な文章を書かなきゃ」と身構える必要はありません。

「一人ひとり個性が異なるように、個人のミッション・ステートメントも同じものは二つとない。形式も中身も人それぞれである」

  • 箇条書きでもいい
  • 好きな歌詞の引用でもいい
  • 自分への手紙形式でもいい

誰かに見せるものではありません。あなたが読んだ時に、「そうだ、これが私だ!」と情熱が湧いてくるものであれば、それが正解です。

リハビリ現場での「ミッション」の例

ある患者さんは、リハビリの目標(ミッション)をこう書いていました。 「私は、孫にとって一番の遊び相手(Be)でありたい。そのために、この足の痛みを克服し、来年の運動会に一緒に参加する(Do)。どんな時も諦めない姿を見せる(Values)。」

この明確なステートメントがあったからこそ、彼は辛いリハビリを乗り越えられました。文章にすることで、願いは「決意」に変わるのです。


スポンサーリンク

まとめ・アクションプラン

今回の記事のポイントは以下の3点です。

  1. 人生の迷いをなくすには、自分の行動指針となる「ミッション・ステートメント(個人的な憲法)」が必要。
  2. 書くべき内容は「人格(Be)」「貢献(Do)」「価値観(Values)」の3つ。
  3. 形式は自由。誰のためでもなく、自分の心が震える言葉で書くことが大切。

ミッション・ステートメントは一度書いて終わりではありません。人生の段階に合わせて、何度も書き直し、磨き上げていくものです。

Next Action:カフェで「自分会議」を開く

今度の週末、お気に入りのカフェに行って、スマホの電源を切り、ノートを開いてみてください。そして、以下の問いに答えてみましょう。

  • 「私の葬儀で、何と言われたいか?」
  • 「私が本当に大切にしたい価値観は何か?」

そこから出てきた言葉の断片をつなぎ合わせれば、あなたのミッション・ステートメントの「第一稿」が出来上がります。

もし、より体系的に書き方を学びたい、書き込み式のワークシートが欲しいという方には、**『7つの習慣 演習ノート』『7つの習慣 プライベート・コーチ』**という書籍が非常に役立ちます。ガイドに従って埋めていくだけで、一生モノの指針が完成しますよ。

スポンサーリンク
ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました