なぜ今の仕事はつまらないのか?「責任」と「創造力」の意外な関係性を解説
「どうせ言っても無駄だ」 「指示されたことだけやっておけばいい」
職場で問題が起きたとき、あるいは新しいプロジェクトが始まったとき、心のどこかでそう思って一歩引いてしまってはいませんか?
そうやって「自分を守る」ことで楽にはなるかもしれませんが、同時に仕事のやりがいや面白さも失ってしまっているのが現実です。
今回は、世界的名著『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士の言葉から、私たちが本来持っていたはずの**「世界を変えるほどの仕事力」**についてお話しします。
実は、コヴィー博士は「日本企業の働き方」こそが、組織と個人の力を最大化する理想のモデルだと断言していたのです。
この記事を読めば、退屈なルーチンワークが「クリエイティブな挑戦」に変わるヒントが見つかるはずです。
「やらされ仕事」では創造力は死んでしまう
なぜ、私たちは仕事でワクワクできないのでしょうか。 それは、問題解決のプロセスに**「お客さん」として参加しているから**です。
上司が決めた対策、本部が決めたマニュアル。それをただ実行するだけのマシーンになってしまえば、思考は停止し、責任感も生まれません。「失敗しても自分たちのせいじゃない(決めた上の人が悪い)」と思ってしまうからです。
自分で決めるから、本気になれる
コヴィー博士は元の文章でこう述べています。
問題の分析と解決に積極的に関わり、自分のものとして真剣に取り組むほど、一人ひとりの創造力が大きく解き放たれ、自分たちが生み出した解決策に責任を持ち、実行できるようになる。
これは料理に例えるとわかりやすいでしょう。
- パターンA:親に「今日はカレーを作りなさい。人参は乱切り、ルーはこの銘柄で」と細かく指示されて作る。
- パターンB:「冷蔵庫の残り物で、最高に美味しいものを作ろう!」と自分で考え、家族を驚かせようと工夫して作る。
どちらが「創造力」を発揮するでしょうか? どちらが「美味しく作りたい(責任)」と思うでしょうか? 間違いなくパターンBですよね。
仕事も同じです。「自分たちで考え、自分たちで決めた解決策」であって初めて、私たちはそれを「自分のもの(自分ごと)」として捉え、なんとしてでも成功させようという強いエネルギーが湧いてくるのです。
世界が衝撃を受けた「日本企業の神髄」
かつて、世界市場を席巻した日本企業の強さは、まさにこの点にありました。
コヴィー博士は、これを**「日本企業の力の神髄」**と断言しています。
「現場」が主役だった時代
かつての日本の現場(工場やオフィス)では、トップダウンで命令するだけでなく、現場で働く一人ひとりが:
- 「ここをもっと良くできないか?」と自ら考え(QCサークル活動など)
- 自分たちで解決策を出し合い
- 自分たちの責任で実行する
という文化が根付いていました。 「会社の問題」を「自分の問題」として捉える従業員が何万人もいたのです。この巨大な創造力の集合体が、高品質な日本製品を生み出し、世界を変えました。
これは、誰か一人のカリスマリーダーが引っ張ったわけではなく、**一人ひとりの創造力が解放された結果(シナジー)**だったのです。
「当事者意識」を取り戻すための第一歩
現代の日本では、管理強化や効率化の名のもとに、この「現場の自由な創造力」が少し弱まっているかもしれません。 しかし、私たちのDNAには、この「神髄」が刻まれているはずです。
明日から、少しだけ働き方を変えてみませんか?
- 会議で沈黙しない:誰かの案に乗っかるだけでなく、「自分ならどうするか」を発言してみる。
- 小さな不満を提案に変える:「ここが使いにくい」と文句を言う前に、「こう変えたら楽になる」と改善案を試してみる。
- 決定プロセスに参加する:決定事項だけを聞くのではなく、「なぜその決定になったのか」の議論に首を突っ込んでみる。
「自分が決めた」「自分が関わった」という感覚(オーナーシップ)を持てた瞬間、仕事は「義務」から「創作活動」へと変わります。
まとめ・アクションプラン
かつての日本が持っていた「現場の熱量」を、あなたの手元に取り戻しましょう。 今回のポイントは以下の3点です。
- 人は、他人が決めたことよりも「自分が関わって決めたこと」に対して、圧倒的な責任感と情熱を持つ。
- 問題解決に主体的に関わることで、眠っていた「創造力」が解放される。
- かつての日本企業の強さは、現場の一人ひとりが経営者のように考え動く「全員参加型」の姿勢にあった。
Next Action
もしあなたがリーダーや管理職の立場にあるなら、部下に「答え」を与えるのを一度我慢してみてください。 代わりに**「君ならどう解決する?」**と問いかけ、彼らの案を採用してみてください。
また、もしあなたがメンバーの立場なら、ビジネスにおける「主体性の発揮」や「シナジー(相乗効果)」について深く学べる**『7つの習慣』の第6の習慣**を読み返してみることをお勧めします。 「日本人は集団主義だ」と揶揄されることがありますが、コヴィー博士の視点を通せば、それが「高度なチームワークの形」であったと再認識でき、自信が湧いてくるはずです。
