自己啓発

努力が報われない本当の理由。「はしごの掛け違い」に気づいて人生を修正する方法

taka

毎日、目の前の仕事や家事に追われ、ふと立ち止まった時に「私は一体、何のためにこれをやっているんだろう?」と虚しくなることはありませんか?

「もっと効率よく働かなきゃ」 「もっとスキルアップしなきゃ」

そうやって自分を追い込んで、必死に階段を駆け上がっているのに、なぜか心が満たされない。

この記事では、世界的ベストセラー『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士の言葉を借りて、私たちが陥りがちな**「努力の落とし穴」**について解説します。

結論から言うと、今のあなたに必要なのは「スピードアップ」ではありません。 「この道で合っているのか?」という地図の確認です。

この記事を読めば、無駄な焦りが消え、本当に大切なことにエネルギーを使えるようになります。


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恐ろしいのは「間違った場所」に最速で着くこと

私たちは子供の頃から「早くやりなさい」「効率よくやりなさい」と教わってきました。 しかし、コヴィー博士は衝撃的な事実を指摘しています。

はしごを掛け違えていたら、一段上るごとに間違った場所に早く近づいていくだけである。

想像してみてください。 あなたは高い壁の向こう側にある「幸せ」や「成功」を目指して、汗水垂らしてハシゴを登っています。 一段一段、必死に、誰よりも早く登りました。

しかし、やっとの思いで頂上に着き、壁の向こうを覗き込んだ瞬間、こう気づくのです。 「ここは私が来たかった場所じゃない……」

もし、ハシゴを掛ける壁(目的)が間違っていたとしたら、**「早く登る努力」はすべて「間違った場所に早く着くための無駄骨」**になってしまいます。これほど恐ろしいことはありません。

「時計」ではなく「コンパス」を持とう

多くのビジネス書やライフハックは、「いかに早く登るか」という**「時計(効率)」**の話ばかりをします。

  • メールを早く返す技術
  • 時短家事テクニック
  • 年収を上げるスキル

もちろん、これらは大切です。しかし、それは「ハシゴが正しい壁にかかっている」という前提があってこその話です。

コヴィー博士が重要視するのは、「自分はどこへ向かいたいのか」という**「コンパス(方向)」**です。

  • 時計(効率):物事を正しく行うこと(Do things right)
  • コンパス(効果):正しい物事を行うこと(Do the right things)

もしあなたが今、忙しいのに充実感がないなら、それはコンパスを見ずに、時計ばかり気にしているからかもしれません。 「出世競争」というハシゴを全力で登った結果、頂上で待っていたのが「家族の崩壊」や「健康の喪失」だったとしたら、それは成功と呼べるでしょうか?

一度立ち止まり、ハシゴを確認する勇気

では、どうすれば「掛け違い」を防げるのでしょうか。 答えはシンプルですが、勇気が要ります。

**「登るのを一旦やめて、壁を確認すること」**です。

忙しい日々の中で立ち止まるのは怖いものです。「休んでいる間にライバルに抜かれるかもしれない」と思うからです。 しかし、間違った方向に全力疾走するより、立ち止まって方向修正する方が、長い目で見れば圧倒的に早道です。

以下の問いかけを、自分に投げかけてみてください。

  1. 私の葬儀の時、誰にどんな弔辞を読まれたいか?(どんな人だったと記憶されたいか?)
  2. 今やっている努力の先に、本当に欲しい未来はあるか?
  3. 世間体やプライドという壁に、ハシゴをかけていないか?

他人が用意した壁ではなく、「あなたが心から登りたい壁」を見つけてください。 正しい壁にハシゴがかかってさえいれば、登るスピードはゆっくりでも構わないのです。一段登るたびに、確実な幸せが近づいてくるのですから。


まとめ・アクションプラン

ただの「頑張り屋さん」で終わらないために、努力の方向性を点検しましょう。 今回のポイントは以下の3点です。

  • どんなに早くハシゴを登っても、掛ける壁が間違っていたら意味がない。
  • 「効率(速さ)」よりも重要なのは、自分がどこへ向かうかという「効果(方向)」である。
  • 定期的に立ち止まり、「この努力の先に望む未来はあるか?」とコンパスを確認する勇気を持つ。

Next Action

今週末、たった1時間でいいので、スマホの通知を切って、カフェや静かな部屋で**「自分会議」**を開いてみませんか?

ノートを開き、**「私は人生の最後に、どうなっていたら最高に幸せか?」**と書き出してみてください。 この「終わりを思い描くこと(第2の習慣)」こそが、あなたのハシゴを正しい壁に掛け直す唯一の方法です。

もし、自分の人生の目的(ミッション)が見つからずに悩んでいるなら、やはり**『7つの習慣』**をじっくり読むのが一番の近道です。 特に「第2の習慣:終わりを思い描くことから始める」の章は、あなたの人生のコンパスを見つけるための具体的なガイドになるはずです。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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