時間がないと嘆くあなたへ。「予定を埋める」のではなく「優先事項を入れる」という発想転換
「今日も朝から晩まで働いたのに、一番やりたかったことができなかった……」 「ToDoリストは減るどころか、増える一方だ」
真面目にスケジュールを管理している人ほど、こんな「空回り感」に悩まされているものです。
実は、多くの人が時間管理の**「入り口」**を間違えています。 すでにある予定をどうさばくか(パズル)に必死で、そもそも「入れるべきピース」を選んでいないのです。
この記事では、世界的名著『7つの習慣』で提唱されている**「人生を変えるスケジュール管理の鉄則」**について解説します。
結論から言います。 今日から「1日単位」のToDoリスト作りはやめてください。 「1週間単位」で、「最も大切なこと」から先に手帳に書き込む。 たったこれだけで、あなたの時間は驚くほど濃密なものに変わります。
「優先順位をつける」の罠
私たちは普段、手帳やアプリを見てこう考えます。 「さて、明日の予定がたくさんあるぞ。どれから片付けようか?(優先順位づけ)」
一見正しそうに見えますが、ここには大きな落とし穴があります。
雑用で人生が埋まってしまう
すでに入っている予定(会議、メール返信、急な頼まれごと)を並べ替えているだけでは、結局「他人から降ってきた用事」をこなすだけで一日が終わってしまいます。
本当にやりたいこと(将来の勉強、家族との時間、健康作り)は、緊急ではないため、いつまで経ってもリストの隙間には入りません。
大切なことは、スケジュールに優先順位をつけることではなく、優先すべきことをスケジュールにすることなのである。
つまり、「リストを並べ替える」のではなく、**「そもそもリストに入れるものを選ぶ」**という発想の転換が必要です。
有名な「バケツと石」の話
この考え方を理解するには、有名な「バケツと石」の実験の話がわかりやすいでしょう。
砂を先に入れるか? 石を先に入れるか?
バケツ(あなたの時間)の中に、岩(最重要事項)、砂利(まあまあの用事)、砂(どうでもいい雑務)をすべて入れたいとします。
もし、最初に「砂(雑務)」でバケツを満たしてしまったらどうなるでしょう? もう大きな「岩(最重要事項)」を入れるスペースはありません。
しかし、最初にゴロゴロとした「岩」を入れれば、その隙間に「砂利」が入り、さらにその隙間に「砂」がサラサラと入っていきます。
これが、**「優先すべきこと(岩)をスケジュール(バケツ)にする」**という意味です。 メールチェック(砂)をする前に、まず資格の勉強(岩)の時間を確保してしまうのです。
なぜ「1週間単位」が最強なのか?
では、どのくらいの期間で計画を立てれば良いのでしょうか? コヴィー博士は**「1週間(ウィークリー)」**を推奨しています。
1日では狭すぎ、1ヶ月では広すぎる
- 1日単位: どうしても「目の前の緊急事態」に振り回され、視野が狭くなります。「今日の岩」を入れる隙間がないことも多いでしょう。
- 1ヶ月単位: 先が長すぎて、具体的な行動に落とし込めません。
1週間という「魔法の単位」
1週間あれば、バランスが取れます。 「火曜日は忙しくて残業だけど、木曜の夜は家族と食事に行こう(岩を入れる)」 「土曜日の午前中はジムに行こう(岩を入れる)」
このように、週全体を俯瞰(ふかん)してみることで、初めて「大きな岩」を配置する余裕が生まれるのです。
実践!「ウィークリー・プランニング」の手順
今日からできる具体的なステップをご紹介します。
- 役割を考える: 「親として」「上司として」「個人として」、今週果たしたい役割を書き出す。
- 大きな岩(目標)を決める: それぞれの役割で、今週絶対にやりたいこと(岩)を1〜2個決める。 (例:子供と公園に行く、部下の相談に乗る、本を1冊読む)
- 先に岩をスケジュールに入れる: ここが最重要です。 空いている時間に岩を入れるのではなく、岩の日時を先にブロックしてしまいます。
- 隙間に砂(雑務)を流し込む: 残った時間で、メール返信や日々のルーチンワークを処理します。
まとめ・アクションプラン
時間は「管理」するものではなく、「選択」するものです。
- すでにある予定を並べ替えるのではなく、「やりたいこと」を先に予約する。
- 「大きな岩(重要事項)」から先に入れないと、人生は「砂(雑務)」で埋め尽くされる。
- 「1週間単位」で計画を立てるのが、バランスと実行力を両立する最適解。
【Next Action】 今週の日曜日の夜、あるいは月曜日の朝に、**「20分だけ」手帳を開く時間をとってください。 そして、細かい用事を書き込む前に、「今週、これだけは絶対にやりたいこと(大きな岩)」**を3つだけ書き出し、それを実行する時間を赤ペンで囲ってしまいましょう。
それ以外の時間は、何に使っても構いません。まずは「岩を先に入れる」感覚を掴むことから始めてみてください。
