自己啓発

心の炎を守る ― エピクテトスに学ぶ「善きもの」を絶やさない生き方

古代ストア派の哲学者エピクテトスは『語録』の中でこう語りました。

「何をなすにせよ、自分にとって正しいことを守れ。」

この言葉は、私たちの心の中にある「善きもの」を守り続けることの大切さを教えています。それはまるで、小さな炎のようなもの。外部の風に吹き消されそうになりながらも、私たちはその炎を守り、燃やし続ける守人でなければならないのです。

心の炎とは何か

心の炎とは、一人ひとりが持つ「善きもの」や「大切にしたい価値観」のことです。

  • 誠実であること
  • 思いやりを忘れないこと
  • 夢や目標を持ち続けること
  • 人間としての誇りを守ること

これらは小さな火種のように、放っておけば消えてしまうことがあります。しかし、守り続ければ困難の中でも私たちを照らし、前に進む力を与えてくれます。

炎を消そうとするもの

人生には、炎を吹き消そうとする数多くの要因があります。

  • 他人からの非難や裏切り
  • 思い通りにいかない状況
  • 自分の中に芽生える諦めや自己否定
  • 社会の不条理や環境の厳しさ

これらは避けられません。しかし、炎を守る姿勢さえ失わなければ、どんな嵐の中でも光を絶やすことはないのです。

心の炎を守るための実践

  1. 自分の価値観を明確にする
     「自分にとって正しいことは何か」を言葉にしておくことで、炎の芯が強くなります。
  2. 小さな善を積み重ねる
     大きな挑戦でなくても、日々の誠実な行動が炎を燃やし続けます。
  3. 失敗を炎の燃料に変える
     挫折や障害は炎を消すものではなく、むしろ燃やす材料にできます。
  4. 内なる声に耳を傾ける
     周囲の喧騒に振り回されず、自分の中の静かな声を大切にしましょう。

まとめ

心の炎は外から与えられるものではなく、自分の内にあるものです。
どれほど世界が暗くなっても、その炎を守り続けることで、人生の道は決して閉ざされません。

今日も明日も、その炎を守り抜くこと。
それこそが、ストア哲学が教える「人としての務め」なのです。

ABOUT ME
taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。