「見えない努力こそ、真の成果になる」——菜根譚に学ぶ、続ける力の本質
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古代ローマの哲学者セネカは『倫理書簡集』の中で、善き人間のあり方についてこう語っています。
「善良な人々は、自分が正しいと思うことをし、そのためなら苦労もいとわない。たとえ怪我や危険があろうとも、正しいことならやり遂げるのだ。」
善い行いは決して楽な道ではありません。簡単にできるものなら、誰だってそうしているはずです。しかし、実際には多くの人が誘惑に負け、安易な道を選んでしまいます。
セネカは、務めが困難であることを前提としています。もし誰にでも容易にできることなら、その務めはすでに他の人に任されているでしょう。
👉 しかし、困難だからこそ、それは あなたに割り当てられた務め なのです。
善い行いが簡単なら、誰も苦労しません。誘惑が魅力的で、務めが険しいからこそ、それを乗り越える価値があるのです。
セネカの言葉が示すのは、「誰も簡単だとは言っていない。しかし、それでも正しいことをするのがあなたの務めだ」という真実です。
今日もあなたに与えられた務めは、もしかすると楽ではないかもしれません。けれど、その険しい道を歩むからこそ、あなたは他の誰でもない「あなた自身」になるのです。