自己啓発

「親のようにはなりたくない」あなたへ。捨ててはいけない大切な遺産の話

taka

「今の自分が好きになれない。性格を根本から変えたい」 「親の敷いたレールや、押し付けられた価値観が嫌でたまらない」

自己成長を目指す人ほど、自分の過去や育ってきた環境を「呪縛」のように感じ、すべてを断ち切りたいと思うことがあるかもしれません。

しかし、世界的ベストセラー『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士は、自己変革のプロセスにおいて、ある**「重要な忘れ物」**をしないよう注意を促しています。

それは、**「あなたの中には、書き換える必要のない『素晴らしい脚本』もある」**という事実です。

この記事では、自分を変えようと焦る人が陥りやすい罠と、真の意味での「自覚(セルフ・アウェアネス)」について解説します。

結論から言うと、「悪い脚本は書き換え、良い脚本には感謝する」。この選別ができたとき、あなたの自己肯定感は揺るぎないものになります。


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全てを「リノベーション」する必要はない

私たちは成長しようとするとき、つい「古い家(過去の自分)」を一度更地にして、ゼロから建て直そうとしてしまいます。 しかし、その古い家の中には、腐った柱もあれば、**「ダイヤモンドのように頑丈な基礎」**も混ざっているはずです。

コヴィー博士はこう述べています。 「前の世代から引き継ぎ、当たり前のように受け止めてきた脚本の中には、私たちに良い影響を与えているものも少なくない」

あなたを支えている「見えない遺産」

「脚本」とは、幼少期に親や教師から刷り込まれた価値観や習慣のことです。

  • 書き換えるべき脚本の例: 偏見、過度な恐れ、すぐ感情的になる癖、自尊心の低さなど。
  • 残すべき素晴らしい脚本の例: 「嘘をつかない」という誠実さ、困った人を助ける優しさ、勤勉さ、感謝の心。

もしあなたが今、社会で生きていけているなら、そこには必ず先人たちから受け継いだ「生きるための知恵(原則)」が含まれています。 それら全てを「親の価値観だから」と捨ててしまうのは、家の土台まで破壊するようなもので、かえって自分を不安定にしてしまいます。

真の「自覚」とは、感謝すること

自分の内面を深く見つめることを「自覚」と言いますが、コヴィー博士はさらに一歩踏み込んでいます。

「真の自覚とは、そのような(良い)脚本に感謝することである」

これは、単に「親孝行しましょう」という道徳の話ではありません。 **「今の自分を作ってくれたルーツを肯定すること」**は、最強の自己肯定感につながるからです。

先人という「巨人の肩」に乗る

自分一人で大きくなったような顔をして生きるのは、実はとても脆(もろ)い生き方です。

  • 「私に『正直であれ』と教えてくれたのは祖父だったな」
  • 「厳しかったけれど、あの先生のおかげで忍耐力がついたな」

このように、今の自分の中にある「良い部分」の出処(ルーツ)を認め、その先人たちに感謝できたとき、私たちは孤独な存在ではなくなります。 **「多くの先人たちに支えられて、今の自分がいる」**という感覚が、人生の荒波を乗り越えるための「どっしりとした錨(いかり)」になるのです。

良い脚本を見分ける「原則」の光

では、自分の中にある脚本のうち、どれを残し、どれを捨てるべきなのでしょうか? その基準となるのが、これまで何度も登場した**「原則」**です。

  • その脚本は、誠実ですか?
  • その脚本は、他者への貢献につながりますか?
  • その脚本は、あなたの将来の可能性を広げますか?

もし答えが「YES」なら、それは親や先人があなたに残してくれた**「ギフト」**です。 たとえ親との関係が悪かったとしても、あるいは反面教師であったとしても、そこから学んだ「正しさ」や「強さ」があるなら、その一点においては感謝することができます。

「悪い脚本は私の代で断ち切り、良い脚本は次の世代へ繋いでいく」 この役割を自覚したとき、あなたは本当の意味で「自立した大人」になれるのです。


まとめ・アクションプラン

自分を変えるとは、過去を全否定することではありません。

  • 自分の中にある脚本(価値観)には、「変えるべきもの」と「守るべき素晴らしいもの」の両方がある。
  • すべてを捨てるのではなく、先人から受け継いだ「良い脚本(原則)」を見つけ出すことが大切。
  • 今の自分を育て、可能性に気づかせてくれた先人たちに感謝することが、真の「自覚」であり、自己肯定感の源泉となる。

ルーツに感謝する Next Action

【「もらったもの」を一つ探す】 今日の夜、お風呂に入っている時でも構いません。 両親、祖父母、恩師など、あなたを育ててくれた人たちを思い浮かべ、**「この人から受け継いだ『良い習慣』や『考え方』はなんだろう?」**と一つだけ探してみてください。

  • 「挨拶をすること」
  • 「時間を守ること」
  • 「字を丁寧に書くこと」

何でも構いません。見つかったら、心の中で**「この脚本をくれてありがとう」**とつぶやいてみましょう。その瞬間、あなたの心は少しだけ強く、温かくなるはずです。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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