「死ぬ気で頑張る」は危険?ハシゴを掛ける場所を間違えている人の残酷な末路
「毎日、目の前の仕事で手一杯。残業もして必死にやっている」 「資格の勉強もしているし、努力はしているつもりだ」
それなのに、なぜか収入が上がらない、評価されない、あるいは心が満たされない……。 そんなふうに、**「努力が空回りしている」**と感じることはありませんか?
日本人は勤勉なので、うまくいかない時ほど「もっと頑張らなきゃ!」と自分を追い込んでしまいがちです。
しかし、世界的名著『7つの習慣』の著者コヴィー博士は、こう指摘します。 **「問題なのは努力の量ではない。その努力が『正しい場所』で行われているかどうかだ」**と。
この記事では、あなたの貴重な時間とエネルギーを無駄にしないための**「正しい努力の向け方」**について解説します。
結論から言うと、ただ闇雲に走るのをやめ、一度立ち止まって「地図」を見る勇気を持つことが、成功への最短ルートです。
必死に「ジャングル」を切り拓く人たち
コヴィー博士は、ビジネスや人生を**「ジャングルの探検」**に例えて説明しています。
想像してみてください。 あるグループが、鬱蒼(うっそう)としたジャングルを切り拓いて進んでいます。
- 作業員(あなた):「この草、硬いな!もっと切れ味の良い斧を持ってこい!筋肉を鍛えてスピードアップだ!」
- 現場監督(マネージャー):「よし、いいペースだ!マニュアルを作ってさらに効率化しよう!」
彼らは汗水垂らして働き、着実に前に進んでいるように見えます。これが、いわゆる**「効率性(いかに速くやるか)」**の世界です。
「場所が違いますよ!」と叫ぶ人
ところが、そこに一人のリーダーが高い木に登って全体を見渡し、こう叫びました。
「おーい! そもそもこのジャングル、俺たちが目指している森とは違うぞー!」
これが**「効果性(正しいことをやるか)」**の世界です。
どんなに素晴らしい斧を使って、どんなに効率よく道を切り拓いても、そもそも入るジャングルを間違えていたら、目的地(理想の人生)には永遠にたどり着けません。 それどころか、間違った方向に猛スピードで進んでいるだけ、ということになってしまいます。
「梯子(ハシゴ)」は正しい壁にかかっているか?
これを小学生でもわかるように、もっと身近な**「梯子(ハシゴ)」**に例えてみましょう。
あなたは「成功」という屋上に行きたくて、必死にハシゴを登っています。 一段一段、汗をかきながら登る努力は素晴らしいものです。
しかし、もしそのハシゴが**「間違った建物の壁」**にかかっていたとしたら? 頂上まで登りきった時に待っているのは、「あれ? ここは私が来たかった場所じゃない……」という絶望だけです。
- 出世競争に勝って部長になったけれど、本当に欲しかったのは家族との時間だった。
- 憧れの資格を取ったけれど、実はその仕事は自分に向いていなかった。
これらは全て、「登るスピード(効率)」ばかり気にして、「どこにハシゴをかけるか(方向)」を確認しなかった悲劇です。
「リーダーシップ」と「マネジメント」の違い
私たちは学校教育で、「出された課題をいかに早く正確に解くか」という**マネジメント(管理・効率)ばかり教わってきました。 しかし、人生においてもっと重要なのは、「そもそもどの課題を解くべきか」を決めるリーダーシップ(方向付け)**です。
- マネジメント:今の仕事をどうやって早く終わらせるか?(How)
- リーダーシップ:この仕事は本当にやる意味があるのか?(Why)
忙しい現代人は、どうしても目の前の作業(マネジメント)に没頭してしまいます。 しかし、ジャングルの中でただ鎌を振り回すのではなく、一度手を止めて高い木に登り、全体を見渡す時間を持たなければなりません。
まとめ・アクションプラン
今回の記事の要点をまとめます。
- 個人の効果性は、努力の「量」ではなく「場所(方向性)」で決まる。
- 間違ったジャングルでいくら効率よく働いても、ゴールにはたどり着けない。
- 登る速さを競う前に、「ハシゴが正しい壁にかかっているか」を確認しよう。
最後に、今日からできるアクションプランです。
【Next Action】 今週末、スマホもパソコンも持たずにカフェに行き、ノートを広げてこう自分に問いかけてみてください。 「今、私が一番エネルギーを注いでいることは、私の人生の最終目標(理想の姿)に繋がっているだろうか?」
もし「NO」なら、勇気を持ってハシゴを降り、別の壁にかけ直す必要があります。 それは決して「逃げ」ではなく、正しいジャングルへ移動するための賢明な「戦略」です。
より深くリーダーシップの本質を学びたい方は、『7つの習慣』を読み込んでみることを強くおすすめします。人生の地図が、きっと見つかるはずです。
