「環境のせい」にする組織は死ぬ。会社も家庭も劇的に変わる唯一の生存戦略
「うちの会社、業界の先行きが不安で雰囲気が暗いんです……」 「家族みんながバラバラで、何かトラブルがあるたびにパニックになる……」
会社であれ家庭であれ、組織に属していると「自分一人の力ではどうにもならない」と感じる無力感に襲われることがありますよね。 景気、流行、他人の感情……これら「外からの波」に翻弄され、疲れ果てていませんか?
しかし、強い組織は、嵐が来ても沈みません。むしろ、その風を利用して前に進みます。
この記事では、『7つの習慣』の著者コヴィー博士の教えをもとに、**「環境に振り回されない、主体的(プロアクティブ)な組織の作り方」**について解説します。
結論から言うと、組織も人間と同じように「性格」を変えることができます。 「周りがどうなるか」ではなく「自分たちがどうするか」。その意思決定のスイッチを、チーム全員で押す方法をお伝えします。
この記事を読めば、あなたの所属するチーム(会社・家庭)が、ただの「人の集まり」から、目的を共有した「強い結束体」へと変わるヒントが得られるはずです。
組織も「天気」を選べる
私たちはよく、「今日は雨だから憂鬱だ」と天気に気分を左右されます。 組織も同じで、「不景気だから売上が下がっても仕方ない」「子供が反抗期だから家の中が暗いのは当然だ」と、環境のせいにしてしまいがちです。
これを**「反応的な組織」**と呼びます。 環境の変化という波に、ただプカプカと流されている流木のような状態です。
「主体的」であるとは、エンジンを持つこと
一方で、コヴィー博士はこう断言しています。
企業、自治体、家庭も含めてあらゆる組織が、主体的であることができる。
「主体的な組織」とは、流木ではなく、エンジンと舵(かじ)を持った船です。 たとえ嵐(不景気やトラブル)が来ても、「じゃあ、こう舵を切ろう」「帆の張り方を変えよう」と、自らの意思で進む方向を決めることができます。
小学生でもわかるように言えば、**「遠足の日に雨が降った時、『最悪だ』と泣いて終わるのが反応的なクラス。『じゃあ、教室で最高のゲーム大会をしよう!』と切り替えられるのが主体的なクラス」**です。 どちらが幸せな結果になるかは、明白ですよね。
「個人の知恵」が組織の文化になる
では、どうすればそんな強い組織を作れるのでしょうか。 それは、トップダウンで命令することではありません。
**「主体的な個人の創造力と知恵を結集する」**ことです。
1+1が3にも10にもなる
組織の中に、「どうすればもっと良くなるか?」を自分で考えられる人(主体的な個人)が一人、また一人と増えていくと、それがやがて**「組織文化(空気感)」**になります。
- 「ピンチはチャンスだよね」
- 「誰かのせいにする前に、自分たちにできることを探そう」
こうした言葉が自然と飛び交うようになった時、その組織は無敵になります。 リーダーの役割は、答えを教えることではなく、メンバー一人ひとりが持っている「知恵」を引き出し、掛け合わせる場を作ることなのです。
「価値観」という羅針盤を共有する
元の文章に、非常に重要なキーワードがあります。 それは、**「価値観と目的の共有」**です。
環境が激しく変化する中で、唯一変わらないもの。それが「私たちは何のためにここにいるのか(ミッション)」という軸です。
船長だけでなく、全員が地図を持つ
多くの組織では、社長や親(船長)だけが目的地を知っていて、社員や子供(クルー)はただ言われた作業をしているだけです。これでは、トラブルが起きた時にクルーは動けません。
しかし、**「私たちは世界一のお客様満足を目指す」「我が家は、笑顔と助け合いを一番大切にする」**という価値観を全員が共有していたらどうでしょう?
マニュアルにない事態が起きても、現場の判断で「お客様のためにこうしよう!」「家族のためにこう動こう!」と、全員がリーダーのように率先力を発揮できます。 これこそが、環境の変化に翻弄されない組織の正体です。
まとめ・アクションプラン
今回の記事の要点をまとめます。
- 企業も家庭も、環境のせいにするのをやめ、「主体的」に振る舞うことができる。
- 一人ひとりの創造力を引き出し、掛け合わせることで、強い「組織文化」が育つ。
- 全員が「目的(何のためにやるか)」を共有していれば、どんな変化も乗り越えられる。
最後に、今日からできるアクションプランです。
【Next Action】 家庭なら「家族会議」、職場なら「チームミーティング」で、業務連絡ではなく**「価値観」について話す時間**を10分だけ設けてください。 問いかけはシンプルです。 「私たちが、どんな時でも絶対に大切にしたい『ルール』や『思い』ってなんだろう?」
この答えを一つ決めて紙に書き出すこと。それが、あなたの組織を「主体的」に変える第一歩です。 より具体的な組織作りの手法を知りたい方は、『7つの習慣』をチーム全員で輪読することをおすすめします。共通言語ができるだけで、組織は劇的に変わります。
