その怒りが血管を縮める!ストレスが引き起こす「偽の病気」の恐怖
「病院で検査を受けたけれど、『どこも悪くない』と言われた」 「でも、実際に頭は痛いし、胃もキリキリする……」
そんな**「原因不明の不調」**に悩まされ、ドクターショッピング(病院巡り)を繰り返していませんか?
実は、その痛みの犯人はウイルスでも細菌でもなく、あなた自身の**「感情」**かもしれません。
この記事では、本多静六博士の著述をもとに、**「心がどのようにして体を物理的に痛めつけるのか」**というメカニズムを解説します。
結論から言うと、不安や怒りは**「筋肉をガチガチに固める」**という反応を引き起こし、それが偽の病気(激痛)を作り出しています。
「なんだ、気のせいか」と侮ってはいけません。放置すれば命に関わることもあります。正しい知識を身につけ、今日から体を守る術を学びましょう。
その痛み、実は「筋肉の緊張」が原因かも?
嫌なことがあった時、無意識に「歯を食いしばる」や「肩に力が入る」といった経験はありませんか? 本多氏は、不愉快な感情の大部分が**「筋肉を硬く緊張させる」**と指摘しています。
この緊張が慢性化すると、体のあちこちで悲鳴が上がり始めます。
1. 首・のど・食道への影響
最初に緊張が出やすいのが「首の後ろ」です。ここが固まると頭痛の原因になります。 さらに、食道の筋肉が緊張すると……
- のどの違和感: 「何かが詰まっている感じ」がして飲み込みにくくなる(ヒステリー球とも呼ばれます)。
2. 胃腸への影響(ニセ胃潰瘍・ニセ盲腸)
ストレスでお腹が痛くなるのは、胃や腸の筋肉がギュッと収縮・痙攣(けいれん)するからです。
- 胃の収縮: 重苦しい圧迫感から始まり、ひどくなると胃潰瘍そっくりの激痛になる。
- 大腸の収縮: 盲腸(虫垂炎)のような痛みを感じることがある。
これらは、実際に潰瘍ができているわけではなくても、筋肉が悲鳴を上げているため**「痛みは本物」**です。だからこそ厄介なのです。
【実話】「釣り」に行ったら治った胃痛の話
ここで、ある食料品店主の興味深いエピソードを紹介しましょう。
彼は激しい胃の痛みに苦しんでおり、自分は重い「胃潰瘍」だと信じ込んでいました。仕事の競争、家庭の不和など、ストレスの種は尽きません。医師が「潰瘍ではありませんよ」と診断しても、彼は信じませんでした。
しかしある日、ふと気晴らしに「魚釣り」に出かけました。するとどうでしょう。 釣りをしている間だけ、痛みが嘘のように消えたのです。
- 家にいる時(ストレス環境): 胃の筋肉が緊張して痛む。
- 釣りの最中(リラックス): 緊張が解け、痛みが消える。
この経験で「病気の原因はストレスだった」と彼自身が納得(自覚)したことで、その後、症状は完全になくなったといいます。 「思い込み」や「環境」がいかに体に影響を与えるかを示す好例です。
怒りや恐怖が「血管」を締め上げる恐怖
筋肉だけでなく、血管や内臓も感情の影響をモロに受けます。
「頭痛」と「心臓病もどき」の正体
- 頭痛: ストレスで頭蓋骨周りの血管や筋肉が収縮することで起こる(緊張型頭痛など)。
- 胸の痛み: 胸郭(肋骨周り)の筋肉が緊張すると、心臓が悪くなったような痛みを感じる。「心臓病かも?」と不安になることで余計に緊張し、痛みが悪化する悪循環に陥ります。
アドレナリンの暴走に注意
恐怖や激しい怒りを感じると、体は緊急事態だと判断し、副腎(ふくじん)という臓器から**「アドレナリン」**というホルモンを大量に放出します。
これを車に例えると、**「アクセルを床までベタ踏みした状態」**です。
- 心臓がバクバクする(動悸): 全身に血を送ろうとする。
- 息が荒くなる(喘ぎ): 酸素を取り込もうとする。
- 血管が収縮する: 血圧が急上昇する。
これが一時的なら良いのですが、常にイライラして血管を収縮させ続けていると、最悪の場合、心臓や脳の血管が耐えきれず、突然倒れてしまう(心筋梗塞や脳卒中など)リスクすらあります。
「腹を立てる」という行為は、自分で自分の血管を締め上げているのと同じことなのです。
まとめ・アクションプラン
本多静六氏が説く「心と体の関係」のポイントは以下の3点です。
- 感情は筋肉に出る:不安や怒りは筋肉を硬直させ、頭痛や胃痛などの「物理的な痛み」を引き起こす。
- 環境を変えてみる:釣りや趣味などでリラックスし、痛みが消えるなら、原因はストレスの可能性が高い。
- 怒りは命取り:激しい興奮は血管を収縮させ、心臓に致命的な負担をかけることがある。
【今日からできるアクションプラン】
もしあなたが原因不明の痛みに悩んでいるなら、まずは**「深呼吸をして、体の力を抜く」**時間を1日5分だけ作ってください。
それでも症状が改善しない、あるいは痛みが激しい場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。その際、内科的な異常がないと言われたら、**「心療内科」や「精神科」**へ相談することも立派な選択肢です。心の緊張を解くプロに頼ることで、驚くほど体が楽になることがあります。
本多静六氏も実践していた「健康的な生き方」についてさらに詳しく知りたい方は、彼の著書**『私の生活流儀』**などを参考に、ストレスを溜めない生活術を学んでみてはいかがでしょうか。
