自己啓発

会社ではなく「自分自身を育てる」生き方とは?エピクテトスに学ぶ自己投資の重要性

起業よりも大切な「自分を育てる」という考え方

近年、SNSやビジネス書を中心に「起業」や「スタートアップ」が脚光を浴びています。一から会社を立ち上げ、自らの手で事業を育てることは確かに大きなやりがいがあります。しかし、古代ギリシャの哲学者エピクテトスの言葉に耳を傾けると、別の視点が浮かび上がってきます。

「ある人は喜々として自分の畑を育て、またある人は喜々として自分の馬を育てる。だから私も、日々、喜々として自分自身の成長に励んでいる」

この一節が示しているのは、最も重要な投資対象は他でもない“自分自身”であるという考え方です。

自分を一つの「事業」として捉える

新興企業が最初は小さな可能性から始まるように、私たちも人生のスタートは限られた資源しか持っていません。生まれた瞬間は「卵」や「種」のような存在に過ぎず、そこから成長する過程で、知識や経験、人とのつながり、経済的基盤といった資本を少しずつ積み重ねていきます。

つまり、自分自身を育てることは、一つの事業を育て上げることと本質的に変わらないのです。

自己投資の具体的な方法

では、実際に「自分を育てる」ためには何をすれば良いのでしょうか。ここでは、日常で取り入れやすい自己投資の習慣を紹介します。

  1. 学び続ける
    読書やオンライン講座を通じて、新しい知識やスキルを身につけることは、将来の大きな資産になります。特に時代の変化が早い現代では、学びを止めることは成長を止めることと同義です。
  2. 人間関係を育む
    良好な人間関係は、人生を豊かにするだけでなく、自分を新しい環境へと導いてくれます。投資家やパートナーを探す起業家と同じように、私たちも「誰と時間を過ごすか」を意識する必要があります。
  3. 心身の健康に投資する
    睡眠・運動・食事といった基盤が整っていなければ、学びや挑戦も続きません。体調管理そのものが最も基本的な投資です。
  4. 内省する時間を持つ
    忙しさに流されるのではなく、自分がどの方向へ進んでいるのかを振り返る時間を持つことは、自分を見失わないために欠かせません。

「会社」ではなく「自分」に投資する時代

もちろん、会社を育てることも尊い行為です。しかし、どれだけ立派な会社を築いても、自分自身が成長しなければ、心の充実感は得られません。むしろ、自分という「基盤」をしっかり育てることで、会社やプロジェクトもより健全に成長させることができるのです。

エピクテトスの言葉が示すように、**人生最大の事業は「自分を育てること」**です。その過程で得た知識や経験、人間関係は、会社や組織がなくなっても決して失われません。

まとめ

「会社を立ち上げる」ことが人生のゴールではなく、「自分自身を育てる」ことこそが長期的な成功と幸福につながります。日々の小さな自己投資の積み重ねが、やがて大きな人生の成果を生み出すのです。

今日からできることはシンプルです。

  • 1ページの読書をする
  • 10分間の運動をする
  • 信頼できる人と対話する

その積み重ねが、未来のあなたを形づくります。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。