暴走する資本主義と中国の脅威。消費税が世界を覆う真の理由
「資本主義のなれの果て」に生きる我々
現代社会を一言で表すなら、それは「資本主義のなれの果て」といえるだろう。 資本家が力を持つことを是とするこのシステムは、必然的にグローバル化し、富の集中を加速させた。その象徴的な道具こそが「付加価値税」、日本で言う消費税である。 1954年にフランスで生まれたこの税制は、世界銀行やIMFの主導により、瞬く間に世界150以上の国と地域へ広がった。なぜか。それが一部の資本家や大企業にとって、最も効率的に富を吸い上げられるシステムだからである。
ストッパーを失った「暴れ馬」
歴史を振り返れば、資本主義が孕む危険性は誕生した瞬間から明らかだった。お金の力は、時に人の命や尊厳さえも破壊する。かつては宗教や道徳、あるいは社会科学といった知性が、この「暴れ馬」の手綱を引こうとしてきた。 しかし、東西冷戦の終結により状況は一変する。資本主義陣営の勝利は、皮肉にもその暴走を食い止める抑止力の喪失を意味した。競争相手を失った資本主義は、リヴァイアサン(怪物)のように肥大化し、世界を飲み込み始めたのである。
日米が育てた「最強のモンスター」中国
この混乱の中で、最も恐るべき怪物が誕生した。中国である。 彼らは「共産主義」という強権的なシステムで自国内の資本主義をコントロールしつつ、対外的には資本主義の論理を最大限に利用して世界市場を席巻した。GAFAに対抗する巨大IT企業群を擁し、国家ぐるみで経済覇権を握ろうとするその姿は、共産主義と資本主義の最悪のハイブリッドといえる。 悲劇なのは、この怪物を育てたのが、目先の安い労働力と巨大市場に目を奪われた日米自身だということだ。我々の投資が、今や世界を脅かす脅威となって跳ね返ってきている。
グローバリズムの代償としての消費税
世界中で消費税が増税され、労働者の賃金が上がらないのは偶然ではない。これらはすべて、暴走するグローバル資本主義が導き出した必然の帰結である。 大企業が国境を越えて富を独占し、国家がその手先となって国民から搾取する。我々はこの構造的な「地獄」の正体を正しく認識しなければならない。現代の貧困は個人の努力不足などではなく、システムの暴走が生んだ人災なのだから。
