消費税廃止で給料は上がる。「失われた30年」の真犯人
日本を蝕む「デフレ」の正体
日本が長年苦しんでいる「デフレ」。これを単に「物価が安くなる現象」だと思っていないだろうか。その認識は半分正解で、半分間違っている。デフレの本質とは、物価以上に我々の「所得」が下がり続ける現象のことだ。 消費税が上がれば、家計は防衛に入り消費を控える。物が売れなければ企業は値下げを強いられ、利益が減る。そのしわ寄せは、従業員の給料カットという形で跳ね返ってくる。給料が減ればさらに消費が冷え込む。この「デフレスパイラル」が25年以上も続いている国は、人類史上、日本だけであるといえる。
1997年、すべてが狂い始めた
データを見れば、日本の衰退が始まった時期は明白だ。1997年、消費税が3%から5%に増税された年である。事実、日本人の平均給与はこの年の1-3月をピークに、現在に至るまで下落と停滞を続けている。 経済苦による自殺者の急増もこの時期と重なる。もしあの時、増税という選択をしていなければ、失われずに済んだ命や、豊かさがあったかもしれない。世界経済がインフレで成長する中、日本だけが取り残され、「衰退途上国」と揶揄されるまでになってしまったのが現実である。
「買い控え」という政府の詭弁
減税を拒む政府の言い分に「減税前に買い控えが起きて不景気になる」というものがある。しかし、これは生活実態を無視した詭弁に過ぎない。明日から税金が下がると言われて、今日の食事や通勤のガソリンを我慢する人がいるだろうか。生活必需品に買い控えなど起きようがないのだ。 また、「国の借金」を理由にする増税論も矛盾に満ちている。政府自らが「日本国債は元本割れしない安全資産だ」と宣伝し、キャラクターまで作って販売しているのだから、財政破綻の危機など存在しないと自白しているようなものである。
ブレーキを外す時が来た
ある試算によれば、消費税を廃止するだけで、企業の負担や事務コストが消え、数年でGDP(国民の給与総額)は大きく回復するという。世界90カ国以上がコロナ禍で減税に動く中、日本だけが頑なに増税路線を維持している。 日本経済という車は、アクセルを踏みながら消費税という強力なブレーキをかけ続けている状態だ。このブレーキを外さない限り、私たちが再び豊かさを実感できる日は来ないといえるだろう。
