消費税1%減税案と「レジ改修」の真実
食料品0%公約から1%案への不可解な後退
先の選挙で掲げられた「2年間限定の食料品消費税0%」という公約。しかし現在、政府内で浮上しているのは「1%」への引き下げ案である。その理由は、スーパーやコンビニのレジが0%の税率を想定しておらず、システム改修に最長1年かかるためだという。税率を1%にとどめれば、改修期間を3ヶ月程度に短縮できるというのが政府側の主張である。しかし、この説明には強い違和感を覚えざるを得ない。
繰り返される「システム改修」という言い訳
岸田政権の時代から、消費税減税を見送る理由として「レジシステムの改修に時間がかかる」という言葉が幾度となく繰り返されてきた。当時から1年かかるのであれば、その時から着手していればとうに完了しているはずである。そもそも、軽減税率などの複雑な複数税率をやめて一律にすれば、システムの問題は大幅に簡略化される。さらに不可解なのは、税率をゼロにするには1年かかるシステムが、1%の変更なら3ヶ月で済むという非論理的な説明である。
一晩で変更可能なシステムと露呈する茶番劇
かつて萩生田氏は、経済産業大臣時代に電子レジを普及させ、「税率の数字は一晩で変えられる」と明言している。そして、その事実を当時の関係者に伝えたというエピソードも存在する。それにもかかわらず、非公開の国民会議で未だに「レジの改修が」と議論しているのは、もはや茶番といえるのではないか。財務省の説明をそのまま鵜呑みにし、本質的な議論から逃げているように見えてならない。
減税への本気度が問われる政治の在り方
消費税の複雑な仕組みそのものが問題の根源であるならば、一時的な納税免除や、税制そのものの抜本的な見直しを議論すべきである。しかし、そうした本質には触れず、システムの都合を理由に減税を矮小化する姿勢からは、国民生活を本気で救済しようという意思が感じられない。「1%ならできる」という妥協案は、政治が痛みを伴う改革から逃げている証左である。今求められているのは、耳障りの良い言葉ではなく、実行力を伴う真の決断である。
