自民党総裁選が日本の行方を左右する?高市勝利と小泉勝利、それぞれの未来
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税金には、単にお金を集めるだけでなく、社会の格差を縮小し、人々の行動を導く「社会デザイン」としての役割がある。市場経済を自由に任せると貧富の格差は広がり続ける。これを防ぐのが所得税などの「累進課税」だ。高所得者や利益を上げる企業から多く徴収し、社会保障として還元することで、格差を是正しているのである。
もう一つの役割は、特定の行動に対する「罰金」としての機能だ。例えばタバコ税は喫煙を抑止し、炭素税は二酸化炭素の排出を抑止するために課される。税金をかけることで、社会にとって望ましくない行動や消費を思いとどまらせる。税金は、私たちの行動を特定の方向へ導くためのコントロール装置なのだ。
この視点から日本の「消費税」を見ると、深刻な問題が浮き彫りになる。消費税は、本質的に「日々の消費活動に対する罰金」として機能しているからだ。増税のたびに国民は買い物を控え、経済成長が落ち込んできたのは必然といえる。さらに、低所得者ほど収入に占める生活費の割合が高いため、消費税は生活が苦しい人ほど負担が重くなる残酷な性質を持っている。
過去30年以上、日本は所得税や法人税を減らし、代わりに消費税を増税してきた。これは結果的に「高所得者を優遇し、低所得者に罰金を科す」という格差拡大のシステムを作り上げてしまったといえる。税金が社会をどう導くかを理解することは、私たちがどのような国を作りたいかを問うことそのものなのである。