得票率2割で議席3分の2の怪奇
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Taka Knowledge Output
1989年4月1日。日本に消費税が導入された。当時の政府は「公平な税制のため」と説明したが、この日、日本にかけられた呪いの正体を国民は知らなかった。それから35年以上、税率は段階的に10%まで引き上げられ、そのたびに社会保障のためという大義名分が並べられた。しかし、消費税の本質は税制論争ではない。誰が誰から富を奪っているのかという、冷徹な構造の問題である。
消費税の最大の特徴は、低所得者ほど所得に対する税負担率が重くなる「逆進性」にある。所得のほぼ全額を生活費に回さざるを得ない低所得者は、実質的に所得の10%近くをむしり取られる。一方で、所得の多くを貯蓄や投資に回せる高所得者の負担率は数%にすぎない。これを公平と呼ぶのは言葉の冒涜だ。消費税は、明らかに格差を拡大させる不公平な税制なのである。
政府は社会保障の財源と強弁するが、税収データを見れば、消費税の増税分は法人税減税の穴埋めに消えている。さらに、輸出企業が国内で支払った消費税が国から払い戻される「輸出戻し税」の存在がある。大手輸出企業トップ10社だけで年間1兆円を超える還付金、すなわち実質的な輸出補助金を受け取っている。国内の庶民が支払った税金が、輸出大企業を肥やすために流れているのが現実だ。
消費税の本当の機能は、国内消費を冷え込ませて内需を縮小させ、代わりに大企業や株主を肥え太らせる所得移転装置である。この停滞を打破する唯一の処方箋は、消費税の減税、あるいは凍結だ。減税によって可処分所得が即座に増えれば、内需は拡大し、経済は好循環へと向かう。財源は国債発行で構わない。私たちはこのレトリックを見抜き、富を取り戻す声をあげるべきだ。