自己啓発

主体的に生きれば悩みは消える:アウレリウスに学ぶ理性の使い方

「また余計な心配をしてしまった…」。そんな経験は誰にでもあるでしょう。古代ローマの皇帝であり哲学者でもあったマルクス・アウレリウスは『自省録』でこう述べています。

「数え切れないほどの災いを被ってきた。どれも、お前の指導理性に本来の働きをさせなかったからだ。もうたくさんだ!」

つまり、多くの悩みや災いは、実際の出来事そのものではなく、「理性を使わずに感情に流された結果」なのです。

不安や後悔の正体

  • 恐れていたことが杞憂に終わった → 先走って不安を膨らませただけ。
  • 不安に駆られてとんでもない振る舞いをした → 感情に支配され、冷静さを欠いた結果。
  • 嫉妬や不満や強欲に流された → 本当に大事なものを見失った結果。

私たちが抱える悩みの多くは、出来事そのものではなく、自分の頭の中でつくり出した幻に過ぎないのです。

理性を働かせるとは?

ベンジャミン・フランクリンはこう言いました。

「一オンスの予防は一ポンドの治療に等しい」

これは「冷静な判断で事前に備えれば、大きな問題になる前に防げる」という意味です。理性を働かせるとは、次のような行動を指します。

  1. 大事なこととどうでもよいことを区別する
    すべてに悩むのではなく、優先順位をつける。
  2. 冷静に判断する
    感情に流される前に「本当にこれは深刻か?」と立ち止まる。
  3. 悩む価値のあることだけに絞る
    限られたエネルギーを、本当に意味のある問題に集中する。

主体的に生きることの効用

理性を働かせ、感情に振り回されない生き方は「主体的に生きる」ことでもあります。他人や環境に支配されるのではなく、自分の頭で選び、自分の価値観に従って動く。この主体性があると、次のような変化が訪れます。

  • 不安が減る
  • 後悔が減る
  • 心が安定する

まとめ

マルクス・アウレリウスが教えてくれるのは、「理性を使えば悩みの多くは消える」ということです。恐れや嫉妬に支配されるのではなく、理性を働かせて主体的に選択すること。今日から「大事なものにだけ悩む」習慣を身につければ、心はぐっと軽くなるでしょう。

ABOUT ME
taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。