自己啓発

基準を設けて活用する ― エピクテトスに学ぶ「一貫した生き方」

基準を持つことが「哲学する」こと

古代ギリシャの哲学者エピクテトスは『語録』の中でこう語っています。

「基準ができ上がれば、物事はそれによって調べられ、秤にかけられる。哲学の営みとはまさにそういうもので、基準を考察し守っていくのだ。」

ここでいう「基準」とは、単なるルールではなく、自分がどう生きたいのかを測るための軸のことです。

自分に問いかける習慣

私たちは日々、次々と起こる出来事に対応しながら生きています。しかし、立ち止まって次のように自問することは少ないかもしれません。

  • 「今しようとしていることは、私の信念と一致するか?」
  • 「私がなりたいと思っている人間なら、こんな行動を取るだろうか?」

この問いかけがあるかどうかで、人生の方向性は大きく変わります。

基準を活かせるのは日常の小さな場面

基準を設けるというと大げさに感じるかもしれませんが、それは日常の些細な場面にこそ現れます。

  • 歯を磨くとき
  • 友人を選ぶとき
  • 怒りを感じたとき
  • 恋に落ちたとき
  • 子どもをしつけるとき
  • 犬の散歩をするとき

これらの一つひとつが、基準を実践するチャンスなのです。

言い訳ではなく「今すぐ」実践

「善いことをしたいという気持ちはある」――これだけでは不十分です。大切なのは、目の前の具体的な場面で、今すぐ善いことを選ぶことです。

エピクテトスが示すのは、抽象的な理想ではなく、実生活における行動の一貫性です。

基準を守ることで得られるもの

基準を定め、それを忠実に守ることで次のような効果が期待できます。

  • 決断がシンプルになる
     迷ったときに「自分の基準」に照らして判断できる。
  • 一貫性が信頼を生む
     人から見ても、安定した人物として評価される。
  • 自己肯定感が高まる
     「自分の基準に従って行動できた」という実感が、自分を強くする。

まとめ ― 基準を生きることが人生を形づくる

エピクテトスの言葉は、私たちに「基準を曲げるのではなく、設けて守ることの大切さ」を教えてくれます。

  • 自分の信念を確認する
  • 日常の小さな行動で基準を実践する
  • 言い訳せず、今すぐ善いことを選ぶ

それだけで人生はよりシンプルに、そして充実したものになっていきます。

今日一日、「自分の基準に従えているか?」を問いかけながら過ごしてみましょう。それが積み重なったとき、あなたの人生はしっかりとした軸を持つものになるはずです。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。