新渡戸稲造『修養』に学ぶ——日ごろから実力を養え
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Taka Knowledge Output
古代ギリシャの哲学者エピクテトスは『語録』の中でこう語っています。
「基準ができ上がれば、物事はそれによって調べられ、秤にかけられる。哲学の営みとはまさにそういうもので、基準を考察し守っていくのだ。」
ここでいう「基準」とは、単なるルールではなく、自分がどう生きたいのかを測るための軸のことです。
私たちは日々、次々と起こる出来事に対応しながら生きています。しかし、立ち止まって次のように自問することは少ないかもしれません。
この問いかけがあるかどうかで、人生の方向性は大きく変わります。
基準を設けるというと大げさに感じるかもしれませんが、それは日常の些細な場面にこそ現れます。
これらの一つひとつが、基準を実践するチャンスなのです。
「善いことをしたいという気持ちはある」――これだけでは不十分です。大切なのは、目の前の具体的な場面で、今すぐ善いことを選ぶことです。
エピクテトスが示すのは、抽象的な理想ではなく、実生活における行動の一貫性です。
基準を定め、それを忠実に守ることで次のような効果が期待できます。
エピクテトスの言葉は、私たちに「基準を曲げるのではなく、設けて守ることの大切さ」を教えてくれます。
それだけで人生はよりシンプルに、そして充実したものになっていきます。
今日一日、「自分の基準に従えているか?」を問いかけながら過ごしてみましょう。それが積み重なったとき、あなたの人生はしっかりとした軸を持つものになるはずです。