自己啓発

善い人生のしるし ― マルクス・アウレリウスとフランクルに学ぶ「生きる意味」

人生の意味は「探すもの」ではない

マルクス・アウレリウスは『自省録』でこう書きました。

「お前はあちこちさまよった揚げ句、どこにも真の生き方を見つけられなかった――論理にも、富にも、名声にも、享楽にも。では、それはどこにあるか? 人間の本分を果たすことにある。」

この言葉は、私たちが外部に「生きる意味」を探そうとしても、それは見つからないことを示しています。

心理学者ヴィクトール・フランクルも『夜と霧』の中で、「人生の意味は与えられるものではなく、私たち自身が答えを与えるものだ」と語っています。つまり、人生の意味は探すものではなく、行動を通して創り出すものなのです。

善い人生を形づくる「原則」

では、どのように行動すれば「善き人生」と言えるのでしょうか。マルクス・アウレリウスは次のように整理しています。

  • 正義:他者や社会に対して誠実であること
  • 自制:欲望や衝動を抑え、節度を守ること
  • 勇気:困難に立ち向かい、恐れに支配されないこと
  • 自由:外的要因ではなく、自らの理性に従って生きること

逆に、これらを破壊するものが「悪」であり、避けるべきものだとされています。

行動の中で意味を見つける

  • いくら本を読み、知識を積み上げても、人生の答えは頭の中だけでは得られません。
  • 旅をしても、偉人に会っても、そこに直接の答えはありません。

大切なのは、自分の行動を通して答えを形にすることです。

  • 不正を見て黙るのではなく、正義を選ぶ
  • 怒りに任せるのではなく、自制を選ぶ
  • 逃げるのではなく、勇気を選ぶ
  • 誘惑に流されるのではなく、自由を選ぶ

この積み重ねこそが、「善い人生のしるし」となるのです。

善い人生を実践するヒント

  1. 日々の小さな選択を意識する
     大きな決断ではなく、日常の行動の中で原則を守る。
  2. 「これは正義にかなうか?」と自問する
     何か迷ったときの判断基準として活用する。
  3. 過去や未来にとらわれすぎない
     今この瞬間に、正しい選択をすることが人生の基盤になる。

まとめ ― 善い人生は行動の積み重ね

「人生の意味はどこにあるのか?」という問いは、外に探しても答えは見つかりません。

  • 善い人生とは、正義・自制・勇気・自由という原則に従って生きること
  • 意味は探すのではなく、行動の積み重ねの中で見つけるもの
  • あなたの人生そのものが、答えになる

今日一日、ただ一つの選択でいい。正義や自制を優先する選択をしてみましょう。それが「善い人生のしるし」となる第一歩です。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。