新渡戸稲造『修養』に学ぶ——人間以上のものと縦の関係を結べ
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Taka Knowledge Output
エピクテトスは『語録』の中でこう述べています。
「人を束縛から解放し、自立させるものは何か? 富も、高い官職も、国家も王国も、その役には立たない……生き方の知識が必要である。」
つまり、私たちを本当に自由にするのは外的なものではなく、「どう生きるか」という知恵です。
地位や財産を得ても、それが人生の満足を保証してくれるわけではありません。真の自立とは、人生の原則を理解し、それを実践することから生まれるのです。
ストア哲学の視点から見ると、人生で果たすべき務めは驚くほどシンプルです。
これ以外のこと――名声や比較、他人の評価に振り回されること――は時間と才能の浪費にすぎません。
口で言うのは簡単ですが、実際に行動に移すのは難しいものです。そこでストア哲学の原則を応用します。
そして、自問しましょう。
善い人間であることも、大好きなことに打ち込むことも、特別な舞台でしか試されないわけではありません。
こうした 日常の小さな選択や行動 こそが、「どう生きるべきか」という技を育てていくのです。
エピクテトスの教えは、私たちにこう伝えています。
今日一日、自分の行動がこの二つの務めにかなっているかを意識してみましょう。それが「生きる知恵」を実践する第一歩となります。