クラフトビール入門|原料・副原料・クラフトビールの定義をわかりやすく解説
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前回の記事「ビールはどうやって造られるの?」では、醸造工程の一つに「発酵」が登場しましたね。
発酵とは、酵母が糖をアルコールと炭酸ガスに分解すること。ビールの香りや味わいに大きな影響を与える重要なプロセスです。
今回は、ビール造りにおける3種類の発酵方法を紹介し、「エール」と「ラガー」の違いについても解説します。
古くから伝わるビールの造り方で、芳醇で濃厚な味わいが特徴です。イギリスやベルギーで長く親しまれており、クラフトビールでは今も多く造られています。
中世以降に広まり、19世紀には世界の主流に。低温で発酵するため雑菌が繁殖しにくく、品質を一定に保ちやすいのが特徴です。大量生産にも適しており、私たちが日常的に飲む大手メーカーのビールの多くは、この下面発酵で造られた「ラガー」の一種であるピルスナーです。
現在では造られる量は多くありませんが、独特の酸味やフルーティーさがあり、他では味わえない個性的なビールに仕上がります。
ここで改めて整理しましょう。
エールは歴史が古く、豊かな香りと濃厚なコクが魅力。
ラガーは爽快で飲みやすく、世界中で主流となったスタイルです。
世界で最も飲まれているビールは「ラガー」の一種であるピルスナーですが、クラフトビール人気の高まりとともに、再びエールの多様な魅力にも注目が集まっています。
ビールの発酵は大きく分けて3種類。
普段何気なく飲んでいるビールも、「これはラガーかな?エールかな?」と意識してみると、味わいの違いをもっと楽しめます。
次にビールを飲むときは、ぜひ発酵の種類に思いを馳せながら味わってみてください。きっと一杯のビールがより奥深いものになるはずです。🍻