「選択できるのは行動だけ」──結果に振り回されない生き方と影響の輪の活かし方【7つの習慣】
結果ばかりを追うと、主体性は失われる
ビジネスの世界では、毎日のように「結果」が求められます。
- 売上
- 利益
- 新規開拓件数
- 達成率
組織にいる限り、数字を追うことは避けられません。
しかし『7つの習慣』の視点では、
「人には結果を選ぶ自由はない」 と明確に語られています。
これは一見、厳しいようでいて、実は主体性を取り戻すための重要な真実です。
選べるのは「行動」だけ。結果は選べない
たとえばあなたが営業職だとして、
- 「提案する」
- 「行動量を増やす」
- 「改善を続ける」
こうした 行動は自分で選択できる領域。
つまり 影響の輪の中にあります。
しかし、
- 「受注する」
- 「売上が上がる」
- 「評価される」
これらの 結果は選べない 領域であり、
多くが自分ではコントロールできない 関心の輪 に含まれるのです。
だからこそ、どれだけ数字をにらんでも売上は増えません。
「結果に執着しても意味がない」とコヴィー博士が言うのはそのためです。
過去の間違いを悔やむのも“関心の輪”のクセ
多くの人が、
- もっとこうすればよかった
- あのミスさえなければ
- あの時の選択が間違いだった
と、過去の出来事を延々と引きずりがちです。
しかし、
過去の結果はどうあがいても変えられない。
つまり、完全に「関心の輪」の外側にあるものです。
なのに、そこに時間とエネルギーを注ぎ続ける。
これは主体性を失う典型的なパターンです。
では、「間違い」をどう扱えばよいのか?
IBMの創立者、T・J・ワトソンはこう言いました。
「成功は失敗の彼方にある。」
つまり、失敗それ自体が問題ではなく、
失敗にどう反応するかが“次の結果”を決める のです。
主体的な人が行うのはたった3つ。
- 間違いを認める
- 計画を修正する
- 行動を改める
反応的な人のように、
- 言い訳する
- 他人のせいにする
- 過去に囚われる
こうした態度を続ければ、間違いは次の間違いを呼び込みます。
どれだけ悔やんでも、結果は変えられない
多くの人は、失敗した瞬間に感情を揺さぶられます。
しかし、
- 呼び戻すことはできない
- 取り消すこともできない
- 起きた結果を消すこともできない
ここを理解することが、主体性のスタートです。
結果に時間を使うか、行動に時間を使うか。
この選択が、人生の質を分けます。
「結果が気になる」より「次の選択」を重視せよ
主体的に生きる人は、こう考えます。
- 「受注できるか」は選べない
- でも「どう提案するか」は選べる
- 「評価されるか」は選べない
- でも「どんな価値を提供するか」は選べる
- 「過去のミス」は変えられない
- でも「今日の行動」は変えられる
この視点に切り替えると、迷いが減り、
“今やるべきこと”が自然と見えてきます。
あなたが選択すべきは「結果」ではなく“行動の質”
結果を追うことが悪いわけではありません。
ただし優先順位は逆です。
結果を選ぼうとする → 不安が増える
行動を選ぶ → 結果がついてくる
主体性とは、“選べるもの”に集中する力のこと。
- 今日、何を選ぶか
- どんな態度で向き合うか
- ミスをどう受け止めるか
これらはすべて、自分でコントロールできます。
実践ワーク:あなたの「選択」と「結果」を仕分けてみる
次の質問に答えて、自分の思考の癖をチェックしてみましょう。
■あなたが今悩んでいることの中で、「結果」でしかないものは?
(例:売上・評価・受注・周囲の反応)
■その中で、自分が選べる“行動”はどれですか?
(例:提案内容の質、準備の丁寧さ、行動量、信頼貯金)
■過去のミスで、いまだに引きずっているものは?
■そのミスから、今日改善できることは何ですか?
まとめ:結果は選べない。だからこそ「選択」を磨くことが人生を変える
- 結果はコントロールできない
- 選べるのは“行動”と“態度”
- 過去は変えられない
- 次の一歩は自分で選べる
この原則を理解すると、
迷いや不安が驚くほど減り、
自分の力が戻ってくる感覚が得られます。
主体性は、特別な才能ではなく“選択の習慣”。
今日のあなたが選ぶ行動が、未来の結果を作ります。
