政治・経済

立憲・公明の新党「中道改革連合」が孕む矛盾と混沌

taka

奇妙な新党「中道改革連合」の正体

立憲民主党と公明党による新たな政党、「中道改革連合」、通称「中核連」。この耳慣れない構想が、永田町に波紋を広げている。合併でも吸収でもない。衆議院議員だけが一度離党し、新党へ合流するという、極めて奇妙かつ乱暴な再編劇である。参議院や地方議員はそのまま残るというのだから、組織としての整合性はもはや無視されていると言っていい。1月20日という期限を切り、踏み絵を迫るこの動きは、まさに政界の地殻変動である。

比例名簿を巡る「仁義なき椅子取りゲーム」

最大の問題は、選挙制度という現実的な利害調整にある。公明党側は小選挙区から候補者を出さず、比例代表の上位を要求しているという。現在、衆議院の比例ブロックは11ある。公明党議員がすべてのブロックで名簿1位という「特等席」に座れば、彼らの当選は確実となる。

しかし、公明党の現職は24名だ。1位を独占しても議席は半減する計算になるが、果たしてそれで納得するのか。2位以下も彼らが占めるとなれば、割を食うのは旧立憲の議員たちである。小選挙区で敗れた際の「比例復活」という命綱を断たれ、もはや生き残る道はなくなる。さらに、小選挙区でも勝てるはずの公明党代表・斉藤氏までもが比例1位に座るとなれば、それは単なる特権階級の温存に他ならない。この不条理に、旧立憲の面々が黙っているとは到底思えない。

突きつけられた「原発」と「安保」の踏み絵

新党への合流には、厳しい条件が課されている。かつての「排除の論理」とは異なり、来る者は拒まないが、入るなら従えというスタイルだ。その条件とは二つ。一つは、安全が確認された原発の再稼働を認めること。もう一つは、集団的自衛権は違憲ではないと認めることである。

これは立憲民主党にとって、自己否定そのものだ。彼らは安保法制を違憲とし、反原発を掲げることで支持を集めてきた集団ではなかったか。「あれは違憲だ、だから我々は立憲なのだ」という結党の精神を、議席のために投げ捨てることになる。現実路線への転換といえば聞こえはいいが、これまで信じて一票を投じてきた有権者への説明がつかない。

現実路線の代償とこれからの混沌

私自身、政治が現実的な路線へシフトすること自体は否定しない。しかし、今回の手法はあまりに乱暴であり、節操がないと言わざるを得ない。これまで「反原発・反安保」を叫んできた候補者が、選挙のためだけに真逆の看板を掲げる。これを「裏切り」と呼ばずして何と呼ぶのか。

自民党の裏金問題も深刻だが、野党側のこの迷走ぶりもまた、目を覆うばかりである。比例名簿の順位を巡る内紛、そして支援者との乖離。解散総選挙の幕が開いたとき、そこに待っているのは秩序ある再生ではなく、大いなる混沌であることは間違いない。

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ABOUT ME
TAKA
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理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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