「お金さえあれば」は禁句?人生を停滞させる”Have”思考の正体
「もっと給料が高ければなぁ」 「理解のあるパートナーを持っていたら、毎日楽しいのに」 「時間がもっとあれば、勉強できるのに」
毎日の生活の中で、ふとこんなふうに**「無いものねだり」**をしてしまうことはありませんか?
不満を持つのは人間として自然なことです。しかし、もしあなたが「現状を変えたい」と本気で願っているなら、その**「〜さえ持っていれば(Have)」**という口癖は、あなたの成長を止めるブレーキになっているかもしれません。
この記事では、名著『7つの習慣』で紹介されている「関心の輪」と「影響の輪」という考え方を使って、悩みを解決する思考法を解説します。
結論をお伝えすると、幸せになるための鍵は、「環境に期待する(Have)」ことをやめ、「自分がどうあるか(Be)」に集中することです。
たったこれだけの意識チェンジで、見える景色がガラリと変わります。その理由を紐解いていきましょう。
あなたの意識はどっち?「関心の輪」と「影響の輪」
まず、私たちの悩みや関心事は、大きく2つの「輪」に分けることができます。
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- 関心の輪(Circle of Concern): 天気、政治、他人の言動、過去など、自分ではコントロールできないもの。
- 影響の輪(Circle of Influence): 自分の言葉、行動、決断、仕事の進め方など、自分でコントロールできるもの。
悩みが尽きない人は、意識が外側の「関心の輪」ばかりに向いています。逆に、成果を出す人は内側の「影響の輪」に集中しています。
この2つを見分ける一番簡単な方法が、**あなたが使う「言葉(動詞)」**に注目することです。
停滞を生む「Have(持つ)」の思考
意識が「関心の輪(コントロールできないこと)」に向いている時、私たちの言葉は**「持つ(Have)」**という所有の概念で溢れます。
「たら・れば」の被害者意識
- 「もっと理解のある上司を持っていたら…」
- 「もっと才能を持っていたら…」
- 「親が資産家で、お金さえ持っていたら…」
これらの言葉の裏にあるのは、「自分は悪くない、悪いのは環境だ」という他責思考です。 「外の何かが変わらなければ、私は幸せになれない」と宣言しているのと同じ。これでは、いつまで経っても他人の行動や環境の変化を待つだけの「被害者」で終わってしまいます。
まるで、「宝くじが当たればお金持ちになれるのに」と、買ってもいない宝くじの結果を待ち続けているような状態です。
未来を拓く「Be(ある)」の思考
一方、意識が「影響の輪(コントロールできること)」に向いている人は、**「ある(Be)」**という存在の言葉を使います。
自分自身への命令形
環境がどうであれ、「自分はどう振る舞うか」にフォーカスします。
- 上司が理不尽だ(環境) →「私は、もっと賢く**ある(Be)**ことができる」(対策を練る、聞き流すスキルを磨く)
- パートナーが話を聞いてくれない(環境) →「私は、もっと忍耐強く、愛情深く**ある(Be)**ことができる」(自分から聴く姿勢を見せる)
「Be」の思考は、主語が常に自分です。 「相手が変わるのを待つ」のではなく、**「自分が変わることで、状況を変えよう」**とするアプローチです。
小学生でもわかる「運転席」の話
これを車に例えてみましょう。
- Have思考の人: 助手席に座って、「おい運転手!もっと早く走れよ!道が悪いぞ!」と文句を言っているだけ。ハンドルは握っていません。
- Be思考の人: 自分で運転席に座り、ハンドルを握っています。「道が悪いから、スピードを落として安全運転であろう」と自分で決められます。
あなたは、自分の人生の助手席で文句を言いたいですか? それとも、運転席でハンドルを握りたいですか?
まとめ・アクションプラン
「〜さえあれば」という言葉が出そうになったら、それは危険信号です。意識を自分の内側に向け、「自分は何ができるか」を問いかけましょう。
- 「Have」は停滞のサイン: 環境や他人に期待しても、悩みは解決しない。
- 「Be」は変化のスイッチ: 「私は〜になれる」「私は〜である」と考えることで、行動が始まる。
- 主導権を取り戻す: 幸せは「与えられるもの」ではなく、自分のあり方で作るもの。
Next Action: 今日1日だけ、実験をしてみましょう。 もし不満や愚痴(Have)が頭に浮かんだら、すぐに**「今の状況で、自分はもっとどう**ある(Be)**べきだろう?」**と言い換えてみてください。
「もっと勤勉である」「もっと笑顔である」「もっと冷静である」。 そう変換した瞬間、やるべき行動が見えてくるはずです。
この思考法を習慣化し、どんな環境でも強く生き抜くメンタルを手に入れたい方は、**『7つの習慣』**をバイブルとして手元に置いておくことをおすすめします。迷ったときの指針になります。
