自己啓発

批判されても、自分の信念を貫く——エレノア・ルーズベルトに学ぶ「正しいと思うことをする勇気」

taka
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批判を完全に避けることはできない

私たちは誰しも、「他人にどう思われるか」を気にして生きています。
しかし、デール・カーネギーは『道は開ける』の中でこう断言しています。

「人々があなたに不当な批判を浴びせるのを防ぐことはできない。」

つまり、批判は避けられないという前提で生きることが大切なのです。
その上で、最も重要なのは——

不当な批判に惑わされないようにすること。

この考え方を体現した人物が、アメリカの歴史に名を残す女性、
エレノア・ルーズベルトでした。


内気な少女が「信念の人」になった理由

エレノア・ルーズベルトは、
フランクリン・ルーズベルト大統領の妻であり、アメリカのファーストレディとして知られています。
彼女は人権活動や外交の分野でも活躍し、多くの支持と同時に、激しい批判にもさらされました。

しかし、驚くべきことに、彼女自身ももともとはとても内気で、人の目を気にする少女だったといいます。

幼いころ、他人からどう思われるかを常に恐れていた彼女は、
ある日、叔母にこう相談しました。

「人の批判が怖くて、自分の意見を言えません。」

すると叔母は、シンプルで力強い言葉を返しました。

「自分が正しいと確信しているかぎり、
他人にどう言われようと気にする必要はないのよ。」

この一言が、エレノアの人生を変えたのです。


「実行しても批判され、実行しなくても批判される」

エレノア・ルーズベルトは、外交官として公の場に立つようになってからも、
この教えを胸に行動しました。

そして彼女はこう語ります。

「自分が正しいと心の中で確信していることをすればいい。
それを実行しても批判されるし、
実行しなくても批判される。
いずれにせよ、批判を免れることはできない。」

この言葉には、人の目に縛られない自由な生き方のエッセンスが詰まっています。

私たちは「批判されたくない」という思いから、行動をためらうことがあります。
しかし、それは結局「何をしても批判される」という現実を先延ばしにしているだけ。

だったら、自分の信じる道を選ぶほうが、ずっと健全で誇り高いのです。


人はあなたを批判するが、あなたの人生を生きてくれない

カーネギーのメッセージは明確です。

「批判は他人の声だが、人生の責任はあなた自身にある。」

他人の期待や評価に合わせて生きれば、
一時的には好かれるかもしれません。
しかし、そのたびに心のどこかで「本当の自分」を裏切ることになります。

一方で、自分が正しいと思うことを貫けば、批判は増えるかもしれません。
それでも、自分に対して誠実でいられるという最大の報酬を得られます。


批判に惑わされないための3つの心得

  1. すべての人に好かれようとしない
     好かれることと尊敬されることは別。
     全員の期待に応えることは、誰にも不可能です。
  2. 自分の“内なる声”を最優先にする
     他人の意見より、自分が「これが正しい」と感じる感覚を信じる。
  3. 批判を恐れずに小さな行動から始める
     信念は、完璧さよりも「継続する勇気」によって磨かれていきます。

まとめ:批判の有無ではなく、信念の有無で生きよう

エレノア・ルーズベルトが教えてくれたことは、
「批判されるかどうか」は問題ではないということです。

本当に大切なのは、

「自分が正しいと信じたことを行動に移す勇気を持てるかどうか。」

どんなに立派な人でも、何をしても批判は受けます。
だったら、自分が納得できる人生を選ぶほうが、ずっと幸福です。

カーネギーが伝えたかったのは、
“批判のない人生”ではなく、“批判に動じない人生”

その第一歩は、今日から「自分が正しいと思うことをする」ことなのです。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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