💰 お金を遊ばせるな——ベンジャミン・フランクリンに学ぶ“お金の動かし方”
■ 「お金を遊ばせるな」という警告
ベンジャミン・フランクリンは『金持ちになりたい人へのヒント』(1736年)の中で、こう説いています。
「クレジットで買う者は、元本だけでなく利子も払うことになる。
一方、キャッシュで買えば、利子分だけ得をする。
しかし、使わない物を買えば、利子を払うのと同じことになる。」
つまり、フランクリンが伝えたかったのは――
お金を無駄に“寝かせたり”“浪費したり”してはいけないということ。
お金は「働かせるもの」であり、「使うこと自体が目的」ではない。
この原則は、現代の私たちにも深く響く考え方です。
■ クレジットの「便利さ」の裏にあるコスト
フランクリンの時代には、クレジット(信用取引)は商人同士の掛け売りを意味していました。
掛けで買う人は、支払いが遅れる分、利子や上乗せ分を支払うリスクを負っていたのです。
現代でもその構造は変わっていません。
クレジットカードやリボ払い、分割払いは確かに便利ですが、
その裏には「見えないコスト(手数料・金利・心理的安心)」が存在します。
つまり、未来の自分の労働を前借りしている状態。
一時的な満足を得ても、返済の負担や金利があなたの資産形成を遅らせることになります。
フランクリンがもし今の時代を見たら、
きっとこう言うでしょう。
「カードで買うのは自由だが、利子を払っているのは“未来のあなた自身”だ。」
■ キャッシュで買う人は「自由」を手にする
フランクリンは、「キャッシュで買うのが最も賢明だ」と言います。
それは、単に“借金をしない”という意味ではなく、自分の範囲で生きることの自由を説いているのです。
キャッシュで買うということは、
- 自分が持つお金の価値を理解している
- 必要かどうかをしっかり考えて使っている
- 他人の信用に依存しない
という姿勢の表れです。
これは、現代でいう「経済的自立」とほぼ同じ考え方です。
さらにフランクリンはこう続けます。
「不要なものを買うなら、それは利子を払うのと同じだ。」
つまり、どんなに現金払いでも、使わないものを買えばそれは**“お金を遊ばせている”**のと同じ。
「持っている=使っている」ではなく、「活かしているかどうか」が大切なのです。
■ お金を“動かす”ことが、富を生む
フランクリンは、貯金を否定していません。
むしろ、「お金を貯めて活用せよ」と説いています。
たとえば、余ったお金を貯蓄や事業に回せば、利子や利益を生む。
しかし、使わずにただ寝かせておくなら、それは**「遊んでいるお金」**なのです。
現代で言えば――
- 銀行口座で眠っている預金を、投資や学びに使う
- 趣味やスキルアップにお金を使って“自己資本”を増やす
- 不要なサブスクや浪費をやめて、資産運用へ回す
これらがすべて、フランクリンが言う「お金を遊ばせない」行動です。
お金を動かすことで、新しい価値や機会を生み出す。
それこそが、彼の言う「お金が働く状態」なのです。
■ 「1ペニーの節約は2ペニーの儲け」
フランクリンは最後にこう締めくくっています。
「1ペニーの節約は2ペニーの儲け。塵も積もれば山となる。」
これは単なる節約の格言ではなく、
**「使わないことで得られる未来の自由」**を示しています。
無駄な支出を1つ減らせば、
- 負債を背負わずに済む
- お金が自分のもとに残る
- その分、次の投資に回せる
つまり、“節約”は“守り”ではなく、“次の一手を生む攻め”なのです。
■ まとめ:「お金を遊ばせるな」は、自由の哲学
ベンジャミン・フランクリンの「お金を遊ばせるな」という教えは、
300年経った今でも、家計にもビジネスにも通用します。
クレジットに頼らず、キャッシュで考え、
お金をただ持つのではなく、動かし、育てる。
そうすることで、お金はあなたの「自由」と「信用」を守る味方になります。
今日からできることは――
- 不要な支出をひとつ見直す
- 眠っているお金を活かす方法を考える
- “未来の自分”に利子を払わない選択をする
それだけで、あなたのお金はもう「遊ばなく」なります。
