早起きは本当に得なのか?100冊のビジネス書から見えた“朝の成功習慣”まとめ
早起きが“30億円の価値”と言われる理由
昔から「早起きは三文の得」と言われるが、ビジネス書の世界ではそのレベルを大きく超える主張が並ぶ。
『年収1億円になる人の習慣』では、早起きの価値は「30億円」とまで表現されている。さすがに極端だと思いつつも、早起きがもたらすメリットを強調する本は非常に多い。
なかには「早朝には永遠が見える」と語る書籍もある。早起きしただけで永遠が見えるとは大げさに感じるが、多くの著者が口を揃えて“朝は特別な時間”だと主張しているのは興味深い。
成功者が朝を重視する根本理由
多くのビジネス書に共通していたのは、「朝は圧倒的に仕事効率が高い」という視点である。
- 「トップ5%社員は午前中に仕事を詰め込む」
- 「アメリカ人は朝7時に働き始める」
- 「朝の1時間は日中の4時間に相当する」
こうした表現からわかるのは、朝は集中力が高まりやすく、雑音も少なく、作業効率が上がりやすいという考え方だ。
その効率の高さを生かすために、早朝に出社することを推奨する本も少なくない。中には「午前3時15分に自宅を出る」という例まで紹介されている。
もちろん、全員がここまで極端に早起きする必要はない。ただ、朝の時間を有効活用する価値が高いと多くの著者が考えていることは事実だ。
モーニングルーティンはむしろ“忙しい”
朝の活用法として紹介される内容は多岐にわたる。
- コーヒーをテイクアウトする
- 身だしなみを整える
- 豪華な朝食を摂る
- 紅茶を淹れる
- 貼り紙を読む
- 15〜30分の散歩
- 憧れの人の写真を見る
- 朝の勉強
これらを並べていくと、朝はむしろタスクだらけで忙しいほどだ。だが、多くの本では「朝の1時間は濃度が高い」とされ、朝に多くの活動を詰め込むことが推奨される。
「朝食を摂れ」と「朝食なんて不要」の分岐点
健康系や生活習慣を扱う本の多くは「朝食はしっかり食べるべき」と主張する。小学生の頃に教わった内容と同じだが、やはり一般的な健康論として朝食は基本という扱いらしい。
しかし、唯一例外があった。
それが GACKT氏の著書『GACKTの勝ち方』である。
GACKT氏は1日3食に真っ向から反対し、「無駄に食べすぎている」と厳しく批判している。実際に本人は“1日1食・夕食のみ”という生活とのこと。
この価値観は他の多くのビジネス書とは完全に異なるが、「本来の自分のリズムをつくるべき」という一貫した主張が込められている。
そのため、GACKT氏のスタンスを取り入れたい人は「朝食を抜く」という選択肢もある。
ただし、自分がGACKT並みの自己管理やストイックさを持てるかどうかは慎重に考えるべきだろう。
結局、朝の習慣はどう考えればいい?
100冊を読み比べて見えてきた結論は決して難しくない。
- 早起きが得かどうかは人による
- ただし朝は確かに集中しやすい
- ルーティンを詰め込むのは目的がないと逆効果
- 朝食は自分の体調と生活リズムに合わせて決めればよい
「早起きすれば30億円の価値がある」「永遠が見える」など、極端な表現も散見されるが、多くの本が言っている本質は「朝をうまく使うと生産性が上がる」というシンプルなものだ。
極端な生活に引っ張られる必要はない。
自分の暮らしに合わせ、朝の時間をどう活用すれば“調子が良いか”を見つけることこそ、最も価値のある朝活だと言える。
