筋トレで鍛えられるのは筋肉だけじゃない。「自分を好きになる」意外な理由
「明日からジョギングしよう!」と決めたのに、翌朝起きたら雨が降っていて「また今度にしよう」と二度寝してしまった……。 「仕事で疲れたから、今日のジムはサボろう」と自分に言い訳してしまった……。
そして後になって、「なんて自分は意志が弱いんだ」と自己嫌悪に陥る。 こんな経験、一度はありませんか?
私たちはつい、運動を「体を鍛えるもの」「痩せるためのもの」と考えがちです。 しかし、世界的ベストセラー『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士は、運動にはもっと重要な**「裏のメリット」**があると説いています。
それは、**「第1の習慣である『主体的な筋肉』も同時に鍛えられる」**ということです。
この記事では、なぜ運動を継続することが、体だけでなく「自信」や「誠実さ」までも劇的に向上させるのかについて解説します。
結論をお伝えすると、「サボりたい気持ちに打ち勝って動くこと」こそが、自分への信頼を積み上げる最強の方法なのです。
運動は「心の筋トレ」でもある
まず、コヴィー博士が言う**「主体的な筋肉」とは何でしょうか? これは、以前の記事でも触れた「反応を選択する能力」、つまり「気分や状況に流されず、自分で決めたことを実行する力(意志力)」**のことです。
運動をしようとすると、必ず「邪魔者」が現れます。
- 「今日は雨が降っている(天気)」
- 「昨日の疲れが残っている(体調)」
- 「見たいテレビがある(誘惑)」
これらはすべて、あなたをサボらせようとする外部からの刺激です。 もし、これらに反応して「じゃあ、やらない」と決めるなら、あなたの主体的な筋肉は衰えていきます。
逆に、「雨だけど、室内でスクワットだけはやろう」「疲れているけど、5分だけ歩こう」と、気分の悪さを無視して行動を選択したとき、あなたの心の筋肉(主体性)は、ベンチプレスを上げたときのようにムキムキに鍛えられているのです。
「自分との約束」を守ると、人生が変わる
運動を継続することの本当の価値は、カロリー消費ではありません。 「自分自身との約束を守り続けた」という事実にあります。
「今日は運動する」と自分で決め、それを実行する。 このシンプルな繰り返しの先に、以下の3つの劇的な変化が訪れます。
1. 誠実さ(Integrity)が育つ
他人との約束を破ると信頼を失うように、自分との約束を破ると「自分への信頼」を失います。 逆に、どんなに小さなことでも約束を守り続ければ、「私は、言ったことをやる人間だ」という自分自身に対する誠実さが育ちます。
2. 自尊心(Self-esteem)が高まる
「どうせ私なんて続かない」という自己否定の声が消え、「私ならできる」という確信が生まれます。 鏡に映る引き締まった体を見る以上に、**「誘惑に負けなかった自分」**を誇らしく感じるようになるでしょう。
3. 他の分野でも成果が出る
ここが一番面白いポイントです。 運動で鍛えた「主体的な筋肉(=面倒くささに打ち勝つ力)」は、仕事や勉強にも応用できます。 「疲れたけど、あと少し資料を作ろう」「勉強しよう」と、人生のあらゆる場面で**「弱い自分」に勝てるようになる**のです。
完璧でなくていい、「続ける」だけでいい
「運動の継続=毎日10キロ走る」のような高いハードルを設定する必要はありません。 コヴィー博士が言いたいのは、オリンピック選手になれということではなく、**「自分の価値観(健康を大切にする)に基づいて行動せよ」**ということです。
- 雨の日はストレッチだけでOK。
- 忙しい日は一駅歩くだけでOK。
大切なのは、「外部の要因(雨や忙しさ)」に負けずに、「自分で決めて動いた」という勝利の記録を毎日積み重ねることです。
その積み重ねが、やがて揺るぎない自信となり、あなたの表情や生き方そのものを変えていくでしょう。
まとめ・アクションプラン
運動は、体よりも「心」を変えるための特効薬です。
- 運動を継続する最大のメリットは、誘惑に負けない「主体的な筋肉(意志力)」が鍛えられること。
- 「雨だから」「疲れたから」という言い訳に反応せず、自分で決めた行動をとることで、自信がつく。
- 自分との約束を守り続けることで、自分に対する「誠実さ」と「自尊心」が劇的に向上する。
自分を好きになるための Next Action
【「靴を履く」ことだけを約束する】 運動が続かない人は、ハードルを極限まで下げましょう。 明日の朝、**「ウェアに着替えて、運動靴を履く」**ということだけを自分と約束してください。
靴を履いて、それでも外に出たくなかったら脱いでも構いません(大抵は、そのまま走り出したくなりますが)。 「靴を履くという約束を守った」という事実が、あなたの主体的な筋肉を確実に鍛えてくれます。まずはそこから始めましょう。
