自己啓発

正しい模範を見つける方法|セネカに学ぶ「理想の親」を歴史から選ぶ生き方

人生を歩む上で、「模範となる存在」は欠かせません。誰かの姿をお手本にすることで、困難を乗り越えたり、自分の進むべき方向を見出したりできるからです。

古代ローマの哲学者セネカは『生の短さについて』の中でこう語っています。

「親とは偶然に与えられるものであり、選ぶことはできない、といわれる。だが本当は、われわれは誰の子供になるかを選ぶことができるのだ」

これは「血縁上の親は選べなくても、精神的な意味での親や模範は自分で選べる」という力強いメッセージです。


偉人たちの知恵は身近にある

ありがたいことに、人類の歴史には多くの偉人たちが存在しました。彼らはその知恵や失敗を、書物や日誌、あるいは伝記を通じて私たちに残してくれています。

  • プルタルコスは古代の英雄たちの生涯を記録しました。
  • ボズウェルはサミュエル・ジョンソンの思想や生き方を後世に伝えました。
  • 現代でも、ロバート・カロのように政治家やリーダーの詳細な伝記をまとめる著者がいます。

つまり、図書館や書店に並ぶ膨大な本は、数千年分の知恵と経験の宝庫なのです。


親や師に恵まれなかったとしても

誰もが理想的な親や師に恵まれるわけではありません。

  • 両親が模範的な存在ではなかった
  • 教師や上司から十分な導きを得られなかった
  • 周囲に尊敬できる人がいない

そうした状況にあっても、本を開けば、歴史上の人物たちが師となり、模範となってくれます。これはまさに「自分で選んだ親に育ててもらう」ようなものです。


模範を持つことの意味

正しい模範を見つけることには、二つの大きな意味があります。

  1. 自分の指針となる
     困難に直面したとき、「あの人ならどうするだろう」と考えることで行動の道筋が見えてきます。
  2. 先人たちへの敬意を実践する
     過去の偉人たちは、自らの経験を後世に残すために努力しました。その知恵を活用することは、彼らの遺産を引き継ぐことでもあります。

現代における「理想の親」の探し方

では、実際にどのようにして模範を見つければよいのでしょうか。

  • 伝記を読む
     ナポレオン、ガンディー、ヘレン・ケラー、スティーブ・ジョブズ……。偉人たちの生き方を追体験できます。
  • 哲学や思想書に触れる
     セネカやエピクテトス、マルクス・アウレリウスなど、ストア派の哲学は現代人にも通用する知恵を与えてくれます。
  • 現代のロールモデルを探す
     歴史上の人物に限らず、身近な人、あるいは尊敬する経営者やアーティストなどを模範にするのも良いでしょう。

職場や日常での応用例

  • 仕事で迷ったとき
     「自分のロールモデルならどう決断するか」と考える。
  • 人間関係に悩んだとき
     「尊敬する人物ならどう振る舞うか」を基準に行動する。
  • 長期的な目標を立てるとき
     模範となる人の生涯を参考にし、自分の人生に重ねてみる。

まとめ

セネカが教えてくれるのは、「本当の意味での親や模範は、自分で選べる」ということです。

  • 模範は血縁や環境に限定されない
  • 歴史上の偉人や本が、人生の師となる
  • 正しい模範を持つことで、人生の指針が生まれる

👉 あなたも今日から「理想の親」を探してみませんか?本や伝記を通じて、先人たちの知恵に触れることで、自分の人生はより豊かに、そして確かな方向性を持つはずです。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。