自己啓発

習慣化のコツは「ロケット発射」にあり?意志力に頼らず「引力」を味方にする方法

taka

「今年こそは英語を勉強するぞ!」 「今日から毎日ランニングをする!」

そう意気込んだのに、3日後には元のダラダラした生活に戻ってしまった…。そんな経験をして、「自分はなんて意志が弱いんだ」と落ち込んでいませんか?

実は、新しいことが続かないのは、あなたの性格のせいではありません。地球に重力があるように、私たちの生活にも**「元に戻ろうとする引力」**が働いているからです。

この記事では、『7つの習慣』の著者コヴィー博士が説く「習慣の引力」について解説します。 理学療法士としてリハビリの現場にいるとよくわかりますが、人間の脳と体は「変化」を嫌います。しかし、一度その抵抗(引力)を突破してしまえば、今度はその引力があなたを支える最強の味方になるのです。

結論をお伝えします。苦しいのは「最初」だけ。ロケットが大気圏を突破するように、引力を振り切って「軌道」に乗る方法を学びましょう。

習慣はあなたを引きずり落とす「重力」である

なぜ、早起きは辛いのでしょうか? なぜ、禁煙は難しいのでしょうか? コヴィー博士は、習慣の力を物理的な「引力」に例えています。

「習慣の引力は、あなたが行きたい場所に行くのを妨げているかもしれない」

私たちが新しいこと(行きたい場所)に挑戦しようとすると、これまでの古い習慣が「こっちの方が楽だよ」「今まで通りでいいじゃないか」と、強烈な力で足首を掴んで引きずり下ろそうとします。

これは、ロケットが飛び立つ瞬間に、地球の重力が全力で引き戻そうとするのと同じです。 ですから、何かを始めた直後に「辛い」「やめたい」と感じるのは、あなたがダメな人間だからではなく、物理法則として当たり前の現象なのです。

引力があるからこそ、私たちは生きていける

しかし、引力は決して「悪者」ではありません。

「しかし引力によって私たちは地に足をつけていられるのであり、引力が惑星を軌道に乗せ、宇宙の秩序を維持しているのも事実である」

もし引力(習慣)がなかったらどうなるでしょう? 毎朝「えっと、歯ブラシはどうやって持つのだっけ?」「靴紐はどう結ぶんだっけ?」といちいち考えなければならず、脳がパンクしてしまいます。

無意識に歯を磨き、駅まで歩けるのは、習慣の引力が私たちの生活に**「秩序」**を与えてくれているからです。 この強大なエネルギーを、「悪い習慣」ではなく「良い習慣」に使えたらどうなるでしょうか。

「魔の3週間」を耐えて、軌道に乗せよう

コヴィー博士はこう続けます。

「このようにとてつもない力であるからこそ、習慣の引力も効果的に使えば、人生に効果性をもたらすために必要なバランスと秩序を生み出せるのだ」

ロケットは、発射直後の数分間に燃料の大半を消費します。大気圏を抜けるまでは凄まじいエネルギーが必要です。 しかし、ひとたび大気圏を突破し、宇宙空間の「軌道」に乗ってしまえば、あとはほとんど燃料を使わずに地球を周回し続けることができます。

努力が「自動」になる瞬間

習慣化もこれと同じです。 一般的に、新しい行動が定着するには約3週間〜66日かかると言われています。この期間は、ロケット発射時と同じで、引力との戦いです。一番苦しい時期です。

しかし、ここさえ突破してしまえば、今度は引力が味方します。 「運動しないと気持ち悪い」「勉強しないと落ち着かない」。 かつては敵だった引力が、今度はあなたを正しい軌道に留めようとする**「推進力」**に変わるのです。これが「人生に効果性をもたらす」状態です。


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まとめ・アクションプラン

今回の記事のポイントは以下の3点です。

  1. 新しいことが続かないのは、意志の弱さではなく「習慣の引力」のせいである。
  2. ロケット発射と同じで、最初の数週間(離陸)に最大のエネルギーが必要。
  3. 一度「軌道」に乗ってしまえば、引力は継続を助ける最強の味方になる。

「最初は辛くて当たり前だ。今は大気圏を突破している最中なんだ」と知っているだけで、挫折率はグッと下がります。

Next Action:ロケット発射ボタンを押す

今日から、何か一つ「小さな習慣」を始めてみませんか? ただし、「最初の3週間は絶対にサボらない」と決めて、全エネルギーを注いでください。その壁を超えた時、あなたは努力なしで進み続ける「自動操縦モード」を手に入れているはずです。

この「習慣のメカニズム」についてより深く学び、人生の軌道修正をしたい方は、世界的名著**『7つの習慣』**をぜひ読んでみてください。あなたの人生というロケットを、正しい軌道に乗せるための設計図がそこにあります。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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