書籍紹介

『ハック大学式 最強の習慣』に学ぶ|脳を味方につけて三日坊主を克服する方法

taka

『ハック大学式 最強の習慣』──「続かない」は脳のせい。人生を変える6ステップ

「明日こそ運動しよう」「勉強を続けよう」と決意したのに、気づけば三日坊主。
そんな自分を責めた経験、ありませんか?

本書『人生が変わる ハック大学式 最強の習慣』(ソシム)は、人気ビジネス系YouTuber・ハック大学ぺそ氏が提唱する「習慣化の科学的アプローチ」をまとめた一冊です。
年収2,000万円の会社員でありながら、YouTube登録者27万人を突破した著者が実践する“脳を味方につける習慣術”が凝縮されています。


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1. 「続かない」のはあなたのせいじゃない。脳の仕業である

私たちが新しいことを始めても続かないのは、「脳が変化を嫌う」から。
脳には**「使い慣れた回路を維持しようとする性質」**があります。

だからこそ、新しい習慣を作ろうとすると、脳は抵抗を示します。

「今日はやめとこう」
「明日から頑張ればいい」
この“言い訳の声”こそ、脳が現状維持を守ろうとする防衛反応。

つまり、「続かない自分」は“怠け者”ではなく、“脳の仕組み通り”なのです。
このメカニズムを理解した上で、脳を逆に“利用”するのが、ぺそ氏の「最強の習慣術」です。


2. 習慣を変えるカギは「危機感」にある

人は快楽よりも“危機”に強く反応します。
著者が言うには、「習慣を変えるのは意志ではなく危機感」です。

ぺそ氏自身、安定した会社員生活を送りながらも、

「このままの自分で10年後も通用するのか?」
という漠然とした不安を感じていました。

その“危機感”を言語化した結果、YouTubeでの情報発信をスタート。
結果的に副業の基盤を作り、人生を変える大きな一歩となりました。

まずは、理想の自分と「最悪の未来の自分」を書き出してみましょう。
危機感を“見える化”することで、脳が本気モードに切り替わります。


3. 「目的→目標→行動」の順で、ブレない習慣を作る

新しい習慣を定着させるには、「なぜそれをやるのか?」を明確にすること。
目的があいまいだと、脳は“やる意味”を見失い、やめる言い訳を探し始めます。

ぺそ氏は次の3ステップで考えることを勧めます。

1️⃣ 目的:最終的にどうなりたいのか
 →「家族と豊かに暮らせる自由な人生を手に入れたい」
2️⃣ 目標:目的を達成するための具体的な道筋
 →「副業を始める」「学びの場を増やす」
3️⃣ 行動:毎日できる小さなアクション
 →「1日30分だけ動画編集をする」

目的から逆算することで、“意味のある習慣”をデザインできるのです。


4. 「完璧主義」を捨て、ハードルを下げよう

習慣を続ける最大の敵は「完璧主義」です。
最初から“毎日やる”“1時間勉強する”と決めると、必ず挫折します。

著者は最初、YouTubeの作業を「1日30分だけやる」と決めていました。
時間を短くしておくと、脳が“負担が少ない”と感じて抵抗が減ります。

「できたらOK。やれなかったら明日またやろう」
この“ゆるさ”こそ、長続きの秘訣。
続けることが目的なら、まずは“低いハードル”から始めましょう。


5. 脳が喜ぶ「ごほうび」を仕組みにする

人間の脳は「快楽物質(ドーパミン)」に弱い。
だから、行動に“ごほうび”を組み込むことで、自然と続けやすくなります。

ポイントは、「終わったらケーキを食べる」ではなく、

「達成感」「清々しさ」「やり遂げた誇り」
などの精神的メリットを感じるように設計すること。

たとえば、ジョギングを「気持ちのいい景色を眺める時間」として再定義すれば、
脳はその体験を“快楽”として記憶し、次もやりたくなるのです。


6. 続けるための「仕組み」と「仲間」を作る

どんな習慣も、仕組みがなければ続きません。
著者がすすめるのは、次の2つ。

  • 既存の習慣と紐づける
     →「歯を磨いたら英単語1つ覚える」「コーヒーを淹れたらストレッチ」
  • 第三者の目を利用する
     →コミュニティに参加する、SNSで宣言する、仲間と競う

人は「見られている」と思うと頑張れる生き物。
環境を味方につけることで、習慣は“努力しなくても続く”状態に変わります。


7. 失敗は“攻略データ”。落ち込むのではなく分析せよ

習慣化が続かないとき、多くの人は「自分は意志が弱い」と責めます。
しかし、著者はそれを“データ”として扱います。

「なぜ失敗したのか?」を感情ではなく行動レベルで分析する

例:

  • 「走る時間が取れない」→ 朝通勤の一駅前で降りて歩く
  • 「勉強が退屈」→ 学びを発信(アウトプット)に変える

失敗を“攻略情報”として記録していけば、
あなた自身の「最強の習慣マニュアル」が完成します。


8. 習慣が人生を変える。「やる気」より「仕組み」

ぺそ氏が伝えたいのは、意志の強さではなく“設計の上手さ”です。

「人は、やる気ではなく“仕組み”で動く。」

本書では、「生活習慣」「仕事習慣」「思考習慣」など、
著者自身が実践している具体例も豊富に紹介されています。

どれも共通しているのは、
「無理なく」「楽しく」「続けられる」ように設計されていること。


まとめ|習慣は小さな一歩の積み重ねでしか変わらない

『ハック大学式 最強の習慣』は、「三日坊主の心理」を科学的に解明し、
“脳を攻略する実践書”です。

大切なのは、「続ける意思」よりも「続けられる仕組み」を作ること。
そして、どんな小さな一歩でも、“今日始める”こと。

習慣が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、人生が変わる。
あなたの「最強の習慣」は、今日ここから始まります。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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