「キャリアの遭難」をしていない?巨富を築いた賢人が教える、絶対に失敗しない仕事術
「今の仕事、本当に自分に向いているのかな……」 「頑張っているのに結果が出ない。もう別の道を探すべき?」
そんなふうに、キャリアの森の中で迷子になっていませんか? SNSを開けば、キラキラと成功している同世代が目に入り、「早く自分も何者かにならなきゃ」と焦ってしまう。その気持ち、痛いほどよくわかります。
しかし、明治から昭和にかけて巨万の富を築いた本多静六氏はこう断言します。 **「人生で遭難する人の特徴は、山で迷ったときと同じ動きをしている」**と。
この記事では、本多氏の教えである**「仕事=登山」という視点**から、迷いを断ち切り、確実に成功へたどり着くためのシンプルな法則を解説します。
結論をお伝えすると、成功に必要なのは才能でもスピードでもありません。「一度決めたらよそ見をしないこと」と「息切れしないスローペース」。たったこれだけです。
あなたは「キャリアの遭難者」になっていない?
まず、本多氏が指摘する「失敗する人の典型パターン」を見てみましょう。 それは、山で道に迷ったときと全く同じ行動です。
- 不安になって右往左往する。
- 「こっちの道がいいかも」と少し進んで、「やっぱり違う」と引き返す。
- 結局、同じ場所をグルグル回り、体力を消耗して倒れてしまう。
これを現代の仕事に置き換えるとどうでしょうか? 「この会社はダメだ」「やっぱりあっちの業界が稼げそう」と、少しの困難ですぐに進路変更を繰り返す「青い鳥症候群」。これこそが、いつまでたっても成果が出ない(人里に出られない)最大の原因なのです。
成功者は「コンパス」を信じて直進する
逆に、山や人生に慣れた「成功する人」はどうするのでしょうか? 彼らは一度「こっちに進む(=この仕事をやる)」と決めたら、何があっても方向を変えません。
たとえ目の前に藪(やぶ)があろうと、急な坂道があろうと、信じて突き進みます。 そうすれば、いつかは必ず峠を越え、視界が開け、楽々と目的地(成功・人里)にたどり着けることを知っているからです。
「天職」とは、最初からどこかに落ちているものではありません。 決めた道を迷わず進み続けることで、後からその仕事が自分に馴染み、「天職」に変わるのです。
最速の近道は「牛の歩み」である
次に重要なのが「ペース配分」です。 多くの人は、早く成功したいあまりに最初から全力疾走してしまいます。
- いきなり無理なノルマを課す
- 寝る間を惜しんで根性で働く
しかし、登山の初心者がこれをやるとどうなるでしょうか? すぐに息が上がり、バテて動けなくなります。結果として、休む時間が長くなり、トータルの到着時間は遅れてしまいます。
本多氏が推奨するのは、**「牛の歩み」**です。
- どんなに遅くてもいいから、絶対に息切れしないペースで歩く。
- 止まらず、淡々と一歩ずつ足を出す。
「ウサギとカメ」の話と同じで、人生という長い旅路においては、爆発的なスピードよりも**「止まらないスローペース」**のほうが、圧倒的に遠くまで行けるのです。
「あと5分」が運命を分ける
実は、成功する人と失敗する人の「努力の総量」には、それほど大きな差はありません。 では、どこで差がつくのか?
それは、「もうダメだ」と思ったその瞬間です。
本多氏は、**「九仞(きゅうじん)の功を一簣(いっき)にかく」**ことのないように、と祈るような気持ちで述べています。 (※これは、「高い山を築くのに、最後の一杯の土を運ぶのをやめてしまったら完成しない」という意味のことわざです)
多くの人は、あと一歩、あと5分だけ踏ん張れば頂上だったのに、その手前で「やっぱり無理だ」と引き返してしまいます。 苦しい時こそ、「今が頂上の手前だ!」と思い出し、最後のひと踏ん張りをしてみてください。その先に、絶景が待っています。
「無駄」は捨てるが「余裕」は捨てない
最後に、大切な注意点があります。 「脇目も振らず進む」と言っても、周りの景色を楽しまないのは損です。
- 足元に咲く花に気づく
- 小鳥の声に耳を傾ける
こうした**「心の余裕」を持って進むことで、疲れを感じにくくなり、結果として仕事が長続きします。これを本多氏は「道楽化(仕事を趣味のように楽しむこと)」**と呼びました。
ただし、「余裕」と「無駄」は違います。 回り道をして滝を見に行くのは「余裕(心の栄養)」ですが、持ち帰れもしない花を摘むために藪に入るのは「無駄(徒労)」です。
この違いを見極めながら、人生という登山を楽しみましょう。
まとめ・アクションプラン
本多静六氏の「登山理論」は、変化の激しい現代にこそ必要な「ぶれない指針」です。
- 迷うな、直進せよ: 方向をコロコロ変えるのが一番のリスク。決めた道を信じて突き進めば、必ず道は開ける。
- 急ぐな、牛になれ: 息切れする全力疾走より、止まらないスローペースが最強。
- 楽しめ、余裕を持て: 最後の「あと5分」を粘りつつ、道中の景色を楽しむ余裕が成功を加速させる。
Next Action: もし今、仕事で壁にぶつかっているなら、**「結論を出すのを1週間だけ先延ばし」**にしてみませんか?
「辞める」「変える」と決断する前に、「今は登山の急な坂道にいるだけだ」と言い聞かせ、ペースを落としてでも歩き続けてみてください。 その「牛の歩み」の先に、ふっと視界が開ける瞬間が必ず訪れます。経済的な成功だけでなく、人生の豊かさを学びたい方は、本多氏の著書**『私の生活流儀』**なども手に取ってみてください。
