アイデアは「小鳥」である。逃せば二度と戻らない「天才のメモ習慣」
「あ、これいいかも!」とふと思いついたアイデア。 あとでメモしようと思って放っておいたら、いつの間にか忘れてしまった……。
そんな悔しい経験、あなたにもありませんか?
実は、人間の脳は「忘れること」が得意にできています。どんなに素晴らしいひらめきも、記録しなければ水の泡です。
この記事では、明治の偉人であり、生涯で370冊以上もの本を執筆した本多静六氏が実践していた**「最強の手帳活用法」**をご紹介します。
結論から言うと、天才と凡人の差は、脳の良し悪しではありません。 「飛んできたアイデアという名の小鳥を、その場でカゴ(手帳)に入れているかどうか」。ただそれだけなのです。
知識は「飛んでくる小鳥」と同じ
まず、アイデアや知識に対する捉え方を変えましょう。 本多氏は、知識を**「小鳥」**に例えています。
- 目の前に飛んできた一瞬が勝負。
- その瞬間に捕まえてカゴに入れないと、どこかへ飛び去ってしまう。
- 一度逃げた小鳥(アイデア)は、二度と戻ってこない。
私たちは普段、「大事なことなら覚えているだろう」と高を括ってしまいがちです。 しかし、本多氏は厳しく指摘します。 小鳥をみすみす逃してしまう人こそが、人生における**「失敗者」「落伍者」**になってしまうのだ、と。
逆に言えば、どんな些細なことでも、捕まえ続けていれば、それはやがて膨大な知識の山となり、あなたの人生を支える財産になるのです。
「才能」がないから「メモ」をとる
「300冊以上も本を書くなんて、もともと天才だったんでしょ?」 そう思うかもしれません。しかし、本多氏は自分には**「何の天賦の才(生まれつきの才能)もなかった」**と断言しています。
才能がない彼が、なぜ偉業を成し遂げられたのか? それは、**「いつでも、どこでも、即座にメモをしたから」**です。
- 電車に乗っている時
- 布団に入って寝ようとした時
- 散歩をしている時
頭に何かが浮かんだら、その場ですぐに懐から手帳を取り出し、要点を書き留める。 この泥臭い習慣の積み重ねが、凡人を非凡な存在へと変えたのです。 人生とは、こうした**「断片的なメモの集積」**に他なりません。
本多流「システム手帳」の元祖
では、具体的にどんな手帳を使えばいいのでしょうか? 本多氏は試行錯誤の末、現代でいう**「ルーズリーフ式(バインダー式)」**にたどり着きました。
ただ書くだけではなく、情報を活用するための工夫が凝らされています。
1. 「8つの項目」に分ける
ごちゃ混ぜに書くのではなく、インデックスをつけて8つのジャンル(仕事、研究、金銭、雑記など)に分類します。こうすることで、後から情報を探す手間が省けます。
2. 薄さを保つ(約1センチ)
常に持ち歩くために、分厚い手帳はNGです。 厚さを1センチ程度に保ち、書き終わった古いページや不要なページは外し、新しいページを補充します。これを繰り返すことで、手帳は常に「新鮮な情報」で満たされます。
このサイクル(書く→分類する→入れ替える)を回すことで、仕事も勉強もお金の管理も、驚くほどスムーズに進むようになるのです。
脳のメモリを解放してあげよう
現代人は、スマホやPCの普及で、昔よりも遥かに多くの情報にさらされています。 だからこそ、**「脳の記憶力に頼らないこと」**が重要です。
人間の記憶には限界があります。 「覚えておこう」と努力するエネルギーを、「考えること」や「生み出すこと」に使いませんか?
- 記憶は手帳(外部メモリ)に任せる。
- 脳は思考(CPU)に専念させる。
小さな手帳をポケットに入れ、スマホのメモアプリを1タップで開ける位置に置く。 たったそれだけのことで、一生のうちに得られる利益は計り知れないものになります。
まとめ・アクションプラン
本多静六氏の「手帳術」は、情報過多な現代にこそ必要なスキルです。
- アイデアは「小鳥」である。 その場で捕まえないと、二度と手に入らない。
- 才能よりも「メモ魔」になれ。 偉業は断片的なメモの集合体である。
- 脳を過信するな。 記録を外部化(手帳・アプリ)することで、思考がクリアになる。
Next Action: 今すぐ、あなたのスマホのホーム画面の1ページ目に、**「メモアプリ」**を配置してください。あるいは、100円ショップのノートでもいいので、今日からポケットに入れて出かけてみましょう。
そして、ふと思いついたことを「1行」書いてみてください。 その1行が、将来あなたの人生を変える「青い鳥」になるかもしれません。
より本格的に「記録の力」を学びたい方は、本多氏の著書**『人生計画の立て方』**などを読み、その緻密な思考法をインストールすることをおすすめします。
