一生懸命なバカになるな。「効率的に」人生を棒に振らないためのたった1つの考え方
「毎日、目の前の仕事に追われて一日が終わる」 「効率よく作業しているはずなのに、なぜか満たされない……」
そんなふうに、ただひたすら「前進」することだけにエネルギーを使い果たしていませんか?
実は、どれだけ速く走っても、もし向かっている方向が間違っていたら、ゴールには永遠にたどり着けません。それどころか、間違った場所へ早く到着してしまうだけです。
この記事では、世界的名著『7つの習慣』で語られる**「ジャングルの寓話」**を元に、多くの人が陥りがちな「効率化の罠」について解説します。
私は普段、リハビリや経済の視点から物事を見ていますが、「正しい努力」と「無駄な努力」を見分ける力こそが、人生の質を決定づけると確信しています。
結論をお伝えします。あなたに必要なのは、足元の草を刈る「マネジメント」ではなく、高い木に登って行き先を見る「リーダーシップ」です。その意味を詳しく見ていきましょう。
衝撃の寓話:「このジャングルは違うぞ!」
コヴィー博士は、組織における役割の違いを、あるジャングルの探検隊に例えています。
3つの役割
- 作業員(実行部隊): 斧を持って、目の前の木や草を必死に切り開き、道を作って進む人たち。
- マネージャー(管理者): 作業員の後ろで斧を研いだり、筋肉トレーニングの計画を立てたり、シフトを組んで「効率よく草を刈る方法」を指導する人たち。
- リーダー(指導者): 一番高い木によじ登り、全体を見渡して叫ぶ人。
リーダー:「おーい! このジャングルは違うぞ!(目的地はあっちだぞ!)」
悲劇的な反応
しかし、効率化に没頭している作業員やマネージャーたちは、その叫び声を聞いてこう言い返します。
「うるさい! 作業は順調に進んでいるんだから黙ってろ!」
……いかがでしょうか。これは笑い話ではありません。私たちの日常や会社で頻繁に起きている悲劇です。
「正しく行う」こと vs 「正しいことを行う」こと
この話の本質は、「マネジメント」と「リーダーシップ」は全く別物であるという点にあります。
- マネジメント(管理)
- 問い: 「どうすればもっと速く、うまくできるか?」
- 焦点: 手段、効率、スピード、コスト削減
- 例: 時速100kmで車を飛ばすこと。
- リーダーシップ(方向付け)
- 問い: 「そもそも、何をすべきか?(目的地はどこか?)」
- 焦点: 目的、方向性、意義、正しい選択
- 例: 正しい地図を持っていること。
どれだけ高性能なフェラーリ(高いマネジメント能力)で時速300kmを出しても、もし地図(リーダーシップ)が間違っていて、崖に向かって走っていたらどうなるでしょうか? スピードが出ている分だけ、悲惨な事故になります。
「はしご」を掛け違えていないか?
コヴィー博士は別の表現でこうも言っています。 「成功というハシゴを効率よく登っても、もしそのハシゴが『間違った壁』に掛かっていたら、早く間違った場所に着くだけだ」
出世競争に勝って部長になったけれど、家庭が崩壊した。 お金持ちになったけれど、やりたいことではなかった。 これらはすべて、「ジャングル(方向)」を間違えたまま、「草刈り(効率)」に熱中してしまった結果なのです。
一度立ち止まり、木に登る勇気を持つ
現代社会は変化が激しく、常に新しいジャングルが現れます。 経済状況も医療の常識も、数年でガラリと変わります。
そんな時代だからこそ、ただ闇雲に目の前のタスクを処理する(草を刈る)だけでは危険です。 定期的に**「作業の手を止めて、木に登る時間」**を作らなければなりません。
あなたの人生のリーダーになる
会社では上司がリーダーかもしれませんが、あなたの人生のリーダーは、あなた自身しかいません。
「今の仕事は、本当に自分のなりたい未来に繋がっているか?」 「今の治療法は、本当に健康を取り戻すためにベストなのか?」 「今の時間の使い方は、私が大切にしたい価値観と合っているか?」
周りの人(マネージャー的思考の人たち)は、「そんなこと考えてないで手を動かせ!」と言うかもしれません。 しかし、その声に流されず、「このジャングルで合っているか?」を確認する勇気を持ってください。
それが、結果的に**「最小の努力で最大の幸福」**を得るための唯一の方法です。
まとめ・アクションプラン
今回の記事では、努力の方向性を決める「リーダーシップ」の重要性について解説しました。要点は以下の3つです。
- マネジメントは「物事を正しく(効率的に)行う」能力であり、リーダーシップは「正しい事を行う」能力である。
- 方向(ジャングル)が間違っていれば、効率を上げても人生の損失が大きくなるだけである。
- 忙しい日常の中でも、定期的に高い木に登り、目的地を確認する時間が必要である。
最後に、今日からできるアクションプランを提案します。
【Next Action】 今週末、あるいは今日の帰宅後に、あえて**「何もしない時間(空白の時間)」**を30分だけ確保してください。スマホもテレビも消して、ノートを1冊開きます。
そして、**「私は今、どのジャングルにいて、どこに向かおうとしているのか?」**と書き出してみてください。 もし「今の場所は違うかも」と感じたら、草を刈る手(日々のルーチン)を少し休めて、地図を見直すタイミングです。
